研究課題/領域番号 |
12307059
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
有森 直子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (90218975)
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研究分担者 |
安藤 広子 岩手県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20267503)
溝口 満子 東海大学, 健康科学部, 教授 (00287103)
中込 さと子 山梨県立看護大学, 看護学部, 講師 (10254484)
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (50288065)
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キーワード | 遺伝 / 看護 / 実戦能力 / デルファイスタディ / 教育モデル |
研究概要 |
本年度は、遺伝に関わる看護職がもつべき実践能力を育成する教育プログラムを開発し評価することを目的とした4年間にわたる計画(モデルの構築・モデルの実施・モデルの評価)の初年度にあたる。モデル構築にあたる本年度は、まず遺伝に関わる看護職がもつべき基本的実践能力を明らかにするために、文献検討と聞き取り調査を行なった。その結果看護の実践として、(1)遺伝相談につなげる関わり(対象者の気持ちを理解して遺伝相談に同席する、説明の補足を行なう、遺伝医療のシステムの調整を行なう、他の専門職につなげる、フォローアップを行なう)、(2)遺伝医療における配慮(対象を理解する、対象者の意向を尊重する、経過につきそう、共感する、成長や発達の段階を考慮する、家族への支援を行なう、プライバシーを守る、専門家に相談する)が抽出された。また、今後の課題として看護職者の基本的な知識の不足、家族ケアの重要性、医療チームを早急に構築することの必要性が示された。このような結果に基づき、遺伝看護の基本的実践に関する質問項目(7因子、89項目)を作成した。((1)対象者や家族が知りたいこと、望んでいることを明確にできるよう支援する、(2)対象者が自分の疾患の特性や遺伝的特性について正しく理解するよう支援する、(3)対象者の体験に近づき支援する、(4)対象者にとって適切な医療が提供されるよう必要な情報の収集を行なう。(5)日常生活の援助を行なう、(6)遺伝医療として必要な連携をとる、(7)専門職として必要な知識の獲得を行なう。)遺伝に関する実践を行なっている保健医療機関の看護職・医師・臨床心理士等(約400名)を対象に2回にわたるデルファイ調査を行なった。(現在分析中)。
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