研究課題
小型-高繰り返し-超高強度-極短パルスレーザー技術はレーザー核融合の基盤として発展している。この様なレーザーを重水素クラスターに照射することにより核融合反応が効率よく誘起されることが見出された。これは、当然熱核融合ではなく、超高強度レーザーによる高速イオンが関与した反応と考えられるがまだ詳細な研究はなされていない。この研究は、クラスター核融合反応誘起機構を解明しこの応用性を探求することを目的としている。本年度は重水を用いたクラスター生成及び制御技術を進展させ、クラスター粒子計測(質量、径)を行い、この空間分布を求めた。これに基づきクラスター源をレーザーに取り付けレーザー照射予備実験を進めた。この時クラスター発生の最適化についてその形状、質量をレーザーシャドウー法により調べた。また、クラスター間での熱-放射光-高速粒子によるエネルギー緩和を求めるための計算機コードを開発し、モデルをたて、高イールド化(中性子、X線)のためのターゲット設計を進め、この加熱モデルを構築した。これにより極短パルスレーザーによるイオンクーロン爆発におけるプラズマ化、分子間の相互作用が明らかになった。
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