研究課題/領域番号 |
12351001
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 甫 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90002146)
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研究分担者 |
白樫 久 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (80003193)
松岡 昌則 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70111242)
木村 純 高等教育機能開発総合センター, 教授 (90153212)
片桐 資津子 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (20325757)
猪山 勝利 長崎大学, 教育学部, 教授 (40069480)
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キーワード | 生涯学習 / 継続教育 / 高等教育 / 大学と地域 / エクステンション・スクール / 遠隔教育 / 高齢化社会 |
研究概要 |
本年度は、12月初旬に東京にて研究会を開催し、それまでの研究の中間発表会を設け、かつ最終的なアウトプットに関する打ち合わせを行った。 個別的には、第一に、「国民の『生涯学習要求』の構造把握と基盤分析に関する実証研究」において、北海道農村・根室支庁別海町のマイペース酪農を中心とする地域づくりと生涯学習との関連、および道内総合農協に関する調査、札幌圏における高齢者の家族生活・子育て支援に関する調査、また産業界とボランティア活動に関する聞き取りを行い、次年度に備えた。秋田県では過疎山村・山本郡藤里町における産業起こし(マイタケ生産など)と生涯学習との関わり、同じく過疎山村の岐阜県高鷲村の観光(別荘、スキー場)と農業(大根団地、酪農)による町づくりと生涯学習の関わり合い、また郡上八幡町における「生涯学習推進体制」の変革につき、論議の過程を追跡した。鹿児島県では沖永良部町での調査のほかに、国分市の特別養護老人ホームでの調査を行い、長崎県では現に学んでいる人たちを対象に全県的な生涯学習要求調査を行った。これらは、学習要求の全国的な共通性とその地域差とを明らかにしようとするものである。 第二に、「大学の自己革新と生涯教育参画の相互規定関係に関する実証研究」においては、タイ王国でのセミナーへの研究報告、香港とソウルの大学との連携、アメリカ合衆国カリフォーニア州における成人教育の事例研究、高齢者のための高等教育プログラム等の研究、スウェーデン王国の高等教育における「労働生活の教育学」研究動向の把握、イタリア共和国における地域発展-成人教育-高等教育に関する聞き取りとシンポジウム実施、そうして北大のインターンシップ調査、京都の社会人大学院生調査、香川大学生に対する公開講座への関心調査、長崎大学の県庁職員との連携調査等を行った。
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