研究課題
基盤研究(A)
2色のレーザーの差周波より生ずるビート信号を、宇宙電波観測における、ヘテロダイン用ローカル信号として使用するための、フォトミクサを開発した。光ビート信号を電気信号に変換する素子として、NTTフォトニクス研究所において開発を行った、ユニトラベリングキャリヤフォトダイオード(UTC-PD)を使用した。この素子を、発生した電気信号を効率よく空間に取り出すために設計作成したミクサブロックへ装荷し、フォトミクサとした。開発したフォトミクサの信号発生周波数は100~350GHzである。発生出力は100GHzにおいて≦2mWであり、これは諸外国の結果にくらべ2桁近く高出力である。従来、ヘテロダインのローカルとして使用されているガンダイオードとの強度雑音比較において、ガンダイオードとフォトミクサ発生信号間では、有意な差は確認されなかった。開発を行った、高出力、低雑音フォトミクサを使用し、天体観測を行った。アンテナ及び電波受信機は、野辺山宇宙電波観測所の45m望遠鏡を使用した。W51(CS J=2-1)の観測のおいて、ガンダイオードによる観測と遜色のない、観測結果を得ることに成功した。フォトミクサを駆動するための光源は、NTTみらいネット研究所において開発をした、位相安定化光源を使用した。
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