研究分担者 |
深尾 昌一郎 京都大学, 宙空電波研究センター, 教授 (30026249)
堀口 光章 京都大学, 防災研究所, 助手 (60190253)
石川 裕彦 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60263159)
岩田 徹 岡山大学, 環境理工学部, 助手 (10304338)
橋口 浩之 京都大学, 宙空電波研究センター, 助手 (90293943)
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研究概要 |
ドップラーソーダーの小型化,および音波パルスのビームの指向性,受信能力,風速の分解能の向上など,現在の開口合成ドプラーソーダーに改良を加えた車載可能な試作品を作成した。とくに現在の測定高度の上限(400m程度)を,少なくとも1.5ないし2倍(600-800m)まで,出来得れば1km程度までの常時観測を目指せるような,改良試作をおこなった.この試作品ができあがった段階で,車載前に性能試験を行った.ゾンデとの比較観測を基本として,現在の半固定式のドプラーソーダーと同時測定をも行うことによって,十分な性能を持つ観測機器を開発し,観測結果の検討を行い,不備な点の手直しをした.性能試験は主に,京都大学超高層電波研究センター・MU観測所で実施した. この試験器には,同時に遠隔測定が可能なシステムを組み,特に携帯電話などの通信回線を利用したシステムの利用して,実際に京都大学防災研究所本部(宇治市)と,潮岬風力実験所(和歌山県)やMU観測所(信楽)などでの通信テストを試み,観測システムに組み込んだ.上記観測システムが完成した段階で,実際に車載して長距離を移動するとともに,10日ないし1ヶ月程度の連続運転を行うことによって,耐久性の試験を行う。これは京都大学防災研究所・宇治川水理実験所,潮岬風力実験所で行った.この結果,来年度以降,台風などの異常気象発生や霧観測に移動して観測が可能であることが,確認された.
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