研究分担者 |
栄 中 九州大学, 工学部, 助教授 (00253477)
小茂鳥 潤 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (30225586)
鈴木 哲也 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10286635)
城野 政弘 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20029094)
久保田 祐信 九州大学, 工学部, 助手 (50284534)
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研究概要 |
(1)高速車両用車軸のフレッチング疲労損傷評価法の確立:変動荷重化におけるフレッチング疲労き裂の進展挙動について,解析・実験的アプローチにより明らかにし,鉄道の高速化に対応したフレッチング疲労損傷度の評価法を確立した. (2)速車両用車軸のフレッチング疲労き裂の非破壊定量評価法の確立:車軸に発生するフレッチング疲労き裂を,車軸を台車から引き抜かずに探知することが可能でかつ,信頼性の高い検査手法として,表面SH波探傷法を確立すると同時に,新しい信号処理法を開発し微小き裂の定量評価を試みた. (3)鉄道車両材の実働荷重化の超寿命疲労強度評価法の確立:実働荷重をシミュレートしたプログラム荷重化において,鉄道車軸部材の疲労試験を行い,疲労き裂の発生・進展特性を明確にするとともに,実働荷重化における疲労強度評価手法を確立した. (4)鉄道車軸材のハイブリッド表面改質による疲労信頼性の向上:車軸表面にフレッチング疲労き裂が発生し難く,また例え発生してもその進展が著しく抑制されるようなハイブリッド表面処理技術の開発を行うと共に,それにより表面強化された車軸材の超長寿命域における疲労信頼性の評価を行った. (5)高速鉄道車輪材の転動疲労特性向上:車輸を模擬した小型転動疲労試験片を用意し,転動疲労によるはく離のメカニズムを明確にするとともに,はく離の発生が抑制できる表面処理法を開発し,実際に表面強化された車輸材の転動疲労特性の評価を行い,実用化を試みた. (6)高速車輔用車輪および車軸における探傷周期の適性化:実物の車輪およびサイクル疲労試験を実施し,実際に両者(車輪・車軸)におけるき裂進展特性を破壊力学的観点から定量化するとともに,かかる疲労き裂に対する超音波探傷精度を明らかにし,最適な車軸探傷検査周期を提案した.
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