研究分担者 |
中村 満 岩手大学, 工学部, 助教授 (60237435)
平原 英俊 岩手大学, 工学部, 助手 (30241491)
大石 好行 岩手大学, 工学部, 助教授 (90194076)
石川 泰弘 横浜ゴム(株), 材料配合研究室長
佐々木 八重子 (株)東亜電化, 技術課長(研究職)
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研究概要 |
ゴムと金属の接着において、接着剤を使用しない直接接着は地球温暖化、作業者の健康衛生及び作業環境等の観点から重要である。さらに本法はコストパーホーマンスに優れており、高い競争力を持つ技術である。 平成12年度(初年度)はリサイクルの観点から鋳鉄とマグネシウム合金を、また不腐食金属であるスレンレスを選び、SBR,アクリルゴム、及びEPDMとの接着を試みた。6-ジアリルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオールを鋳鉄に有機メッキし、これにSBR配合物を接触させて、加熱プレス化すると容易に高い接着力を有する鋳鉄-SBR接着物が得られた。これは現在、自動車エンジンのマウントに応用すべく、関連会社に紹介して評価を依頼している。 1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリチオールにより有機メッキしたステンレスとアクリルゴム配合物を160℃、6分間直接架橋接着し、高い接着強度の接着物を得た。これはバイクの防振ゴムへの展開を地元企業に依頼し評価をしている。 6-ジアリルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオールによるマグネシウム合金の有機メッキ条件を詳細に検討し、マグネシウム合金が腐食しないで有機メッキできる条件を精査を行い、マグネシウム合金の有機メッキが可能になった。6-ジアリルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオールによる有機メッキ処理マグネシウム合金とEPDMの直接架橋接着を行い高い接着強度を有する接着物を得た。この接着物の用途については関連企業を通じて紹介している。
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