研究分担者 |
稲垣 正 東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (00151572)
山上 隆正 宇宙科学研究所, システム研究系, 助教授 (40013718)
西村 純 東京大学, 大学院・理学系研究科, 名誉教授 (40013619)
星野 肇夫 NTTエレクトロニクス, 新規事業開発室, 担当部長(研究職)
青山 潤 東京大学, 海洋研究所, 助手 (30343099)
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研究概要 |
計画の最終年度にあたる本年度は,タグに内装する小型アルゴス送信装置と切り離し装置のさらなる小型化を進めた。またタグの切り離しと浮力に関する室内実験と水槽内でウナギへの実装テストを実施した。さらに利根川河口において,完成したポップアップタグ2基を下りウナギヘ適用し野外放流実験を行った。その結果,以下のような成果を得た。 (1)本装置の心臓部であるアルゴス送信装置は55mm×13.5mm×6mmと小型化され,電源電池,圧力計,水温計と共に143mm×17.2mmφのカーボンFRP容器に収納することができた。送信用アンテナ長は約210mmでタグ全長は353mmである。本タグの外枠に切り離し装置30mm×8mmを装着してある。タグの総空中重量は約60gである。 (2)2002年11月28日,利根川河口域において切り離し設定期間を5日と15日に設定したタグをウナギ2個体に装着し,同時に放流した。切り離し設定5日のタグからのデータ受信は確認できなかったが,切り離し設定15日のタグからは放流後15日目にデータを受信でき,アルゴス衛星経由でデータを取得できることを確認した。 (3)データ送信の点で,一部微調整が必要であるものの,3年間で当初目標とした超小型ポップアップタグの開発を達成することができた。これは今後野外放流実験を通じてさらに改良を加える。また,1〜2年後を目途に,東洋通信機株式会社と協同で製品化する方向で,研究を継続推進している。
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