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2000 年度 実績報告書

新たなヒト化マウスの開発と再生医学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12357002
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

秦 順一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)

研究分担者 渡辺 守  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (10175127)
山田 健人  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60230463)
穂積 信道  東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (60051744)
桜田 一洋  協和発酵(株), 東京研究所, 研究員(研究職)
梅澤 明弘  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70213486)
キーワード再生 / 骨粗鬆症 / 腫瘍血管 / 肝炎 / 心筋 / 骨髄間質 / 細胞移植
研究概要

ヒト細胞をヒトに移植することで,本来の臓器の機能を補充することができる.このように臓器の機能を回復するために,細胞を導入することを「細胞移植」と呼ぶ.細胞移植は従来の臓器移植と異なり,他人の臓器そのものを移植しようと言う考えではなく,自分の細胞を含めた範囲の中で細胞レベルで臓器の機能を補填することを目指す.ここでは,骨髄中に存在する間質細胞が,細胞移植を行う上で有用であることを示す.独自に樹立した骨髄間質細胞は,興味深いことに骨細胞,軟骨細胞,脂肪細胞そして心筋細胞としての表現形質を示す.多分化能を有する間葉系細胞の幹細胞が骨髄中に存在することが予想され,他の興味深い分化能に関して試験管内にて検討した.同時に,多分化能のうち,特に骨細胞,心筋細胞への分化について注目し,細胞を心筋,骨格筋ならびに骨欠損部位に移植した.移植後,短期および長期では,生体内において細胞は意外な分化能を示した.さらに,ヒト骨髄間質細胞をNOD/SCIDマウスに移植することに成功し,新たなヒト骨粗鬆症,ヒト腫瘍血管形成,また間質細胞の転換技術を用いた細胞移植系を確立した.
脱メチル化剤である5-azacytidineによる間質細胞の分化は不可逆的であり,再現性が高いシステムであることを,繰り返された実験で明らかにした.5-azacytidine以外の,他の効率のよい分化誘導剤または細胞転換剤の探索過程で多くの低分子化合物を試みた.この低分子化合物は必須であり,他の蛋白性物質では置き換えることはできなかった.しかし,蛋白性物質によりその転換の頻度を増減させることは可能であり,蛋白性物質は補助的な役割があると予想された.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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