研究課題/領域番号 |
12357018
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
南 裕子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)
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研究分担者 |
新道 幸恵 青森県立保健大学, 健康科学部, 学長/教授 (30162796)
中島 紀恵子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (90009613)
中西 睦子 神戸市看護大学, 看護学部, 学長/教授 (00070681)
山本 あい子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80182608)
中山 洋子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (60180444)
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キーワード | 災害看護 / 看護支援ネットワーク / 災害看護分献 / 災害看護教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、災害発生後の医療・看護ケア提供に必要な情報を蓄積し、かつ稼動可能な看護支援提供システムを構築することである。この目的から研究2年目の今年度の目標を、1.災害後の短期的、中期的および長期的な医療・看護支援提供に必要なデータを蓄積する。2.すでに構築しつつある災害看護拠点ネットワークを精錬・拡大し、災害時に備えて稼動可能なものとする。3.看護学における災害看護教育/防災訓練モデルを構築し、基礎教育および率後教育に普及する、とし目標達成のために、文献班、ネットワーク班、教育班、他組織班の4つの班に分かれて活動した。 文献班では、災害医療・看護に関する研究論文・書籍・ガイドライン/マニュアルの第二次分析を行い、実践に役立つ形に整理した。結果は、7月に開催された第3回日本災害看護学会年次大会に合わせ、情報交換交流会において報告した。現在は災害後の看護支援として需要が高い「発災時」と「こころのケア」に関する資料・文献のパッケージ作りに重点を置き検討している。ネットワーク班では、定例会議において災害時の初期調査、初動調査の報告と看護ニーズアセスメントの検討を行った。また、災害時の効果的な情報収集やアセスメントツールの精錬を目的に、研修会を企画し、実施した。教育班では、災害看護教育のモデルを作成するために、基礎教育、大学院教育、継続教育それぞれにおける災害看護教育の目標と教育内容を検討し整理した。この内容は、12月の看護科学学会の交流集会で、看護系大学教員および医療施設に勤務する看護職等と広く意見交換を行った。他組織班は、昨年に引き続き災害拠点病院の実態と地域ネットワークのモデルを探るためヒヤリング調査を行い、医療施設および看護部としての準備状況と課題、地域防災計画との連動の実態を明らかにした。
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