研究課題/領域番号 |
12357018
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
南 裕子 兵庫県立看護大学, 看護学部・学長, 教授 (70094753)
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研究分担者 |
山本 あい子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80182608)
高橋 章子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (20263254)
新道 幸恵 青森県立保健大学, 健康科学部, 学長・教授 (30162796)
井伊 久美子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (70254472)
片田 範子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80152677)
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キーワード | 災害看護 / 災害時看護支援ネットワーク / 災害看護文献 / データベース / 災害看護教育 / 国際研究者交流 / 多国籍 |
研究概要 |
「災害発生後の医療・看護ケア提供に必要な情報を蓄積し、かつ稼動可能な看護支援システムを構築する」ことを目的に行ってきた研究の平成14年度活動概要を述べる。 1.災害看護文献の検索システムの構築と公開:災害看護の視点から国内外における災害関連の資料・文献を収集・整理、分析した結果から、「心のケア文献のパッケージ化」および「災害看護文献の検索システムの構築」を行った。これら災害看護文献検索は、誰もが、本学の災害看護ホームページから利用することが可能である。 2.災害看護教育枠組みの作成:災害看護教育の体系化を図るために、看護基礎教育、現任教育、大学院教育における災害看護教育の目標、教育項目・時間数等の枠組みを作成した。作成にあたり、沖縄県において情報交換会を、兵庫県において国際会議を主催し、国内外の医療施設や教育機関、看護行政担当の看護職等と意見交換をおこなった。さらに、国内において災害看護教育を実践している看護教育担当者と意見交換を行うとともに助言を受けた。 3.ネットワーク活動:東海集中豪雨災害、有珠山噴火災害および明石市歩道橋事故の長期フォローアップ調査を行った。これら過去3年間に行ってきた災害時初期調査・初動調査、、中期・長期フォローアップ調査結果を基に災害時に発生する健康被害と看護ニーズについて災害種類別に分類した「災害時の看護ニーズアセスメントツール(改訂版)」を作成した。 4.アジア災害看護フォーラムの開催:「アジアにおける災害看護ネットワークを考える-災害看護教育に焦点をあてて-」をテーマに、アジア6カ国(韓国・中国・タイ・台湾・インドネシア・モンゴル)および国際看護師協会からシンポジストを招聘し、初の災害看護国際会議(「アジア災害看護フォーラム」)を2日間に渡って開催した。国内外からの参加した100名の看護職からは今後の継続開催希望の声が多く寄せられた。
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