研究概要 |
1.音響による海底表層の生物・環境3次元マッピングシステムの構築 音響による海底表層の生物・環境3次元マッピングシステムのハードウエアを構築するために,プラットフォームとしてナローマルチビーム測深装置,船体動揺センサー,方位センサーを購入した.さらに,すでに所有するD-GPSがシステムに組み込めるかどうかについて検討し,東京大学海洋研究所大槌臨海研究センターにおいてシステムの動作確認実験を行い確認した. 2.底質自動判別および海草・海藻バイオマス自動測定用の処理プログラムの開発 先に述べた音響による海底表層の生物・環境3次元マッピングシステムを用いて一度に60本得られるマルチビームの反射強度をデータとして取得するためのソフトを作成した. 3.底質判別のための砂泥域計測試験および海草・海藻バイオマス自動測定実用化試験 開発された音響による海底表層の生物・環境3次元マッピングシステムを東京湾内横浜市沖合の実海域において試験し,底質の自動判別を目指すために,砂泥域および岩礁域における海底の反射強度のデータを,2で開発したソフトによりマルチビームの反射強度を取得し,データベース化した.さらに,岩礁域と砂地域には海藻と海草がそれぞれ卓越する.東京大学理学部付属三崎臨海実験所のある油壺地先の岩礁域においてカジメ藻場と,東京大学海洋研究所大槌臨海研究センターに隣接する吉里吉里地先のタチアマモ藻場とにおいて,音響による海底表層の生物・環境3次元マッピングシステムを用い,2で開発したソフトによりマルチピームの反射強度を取得し,データベース化した.
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