研究課題/領域番号 |
12371003
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
内堀 基光 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30126726)
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研究分担者 |
増田 美砂 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70192747)
井上 真 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10232555)
津上 誠 東北学院大学, 教養学部, 助教授 (10212052)
奥野 克己 桜美林大学, 国際学部, 助教授 (50311246)
石川 登 東京大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (50273503)
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キーワード | サラワク / 自然環境 / 変化 / 先住民族 / 認識 / イバン / カヤン / ペナン |
研究概要 |
計画第3年次の本年度は研究代表者、各研究分担者は以下のようにサラワク州における調査を行った。 内堀基光 研究組織を代表し、7月に2週間マレーシア連邦サラワク州およびサバ州に滞在し、州都クチン市において、サラワク博物館、開発研究所の責任者および研究者と打ち合わせを行った。滞在後半はサラワク州(以下州名は略)南部スリアマン省に行き(陸路)、サリバス川上流のイバン族村落で調査を行った。林道の開通による自然環境変化に対する住民の認識を探ることを中心とする。津上誠 2月末から約1ヶ月半サラワク州を訪れ、陸路(水路)によりカピット省ラジャン川上流部に移動し、カヤン族村落で昨年度より継続する調査を行った。津上が調査したカヤン族村落は、同地に建設が計画されているバクン・ダムによる水没地域にかかり、リロケーション村落に移住している。こうした生活環境変化への反応を中心として、失われる自然についての住民の意見を収集した。増田美砂 7月から1ケ月半(7月以降)インドネシアおよびサラワク北部のミリ省内バラム川上流部のケニャ族村落およびクラビット高原で集中的な調査を実施した。インドネシア側とサラワク側との社会文化的異同を確認することが中心であり、このために森林局等での政府関係資料の収集を行った。石川登 2月に3週間サラワク中部クマナ川沿いの諸族混住地域で調査を行った。同地の狩猟採集民村落の確認を含めて、民族集団の分布状態と自然環境の相違の相関を調査した。奥野克己 8月前半にサラワク北部のムル山中のペナン族村落を調査した調査期間は1ケ月半。10月はじめ、サラワク博物館前館長Peter Kedit博士を1週間招聰し、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所にてサラワクの都市景観の変容をめぐる公開のセミナーを開催した。
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