研究課題/領域番号 |
12371004
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市川 光雄 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50115789)
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研究分担者 |
木村 大治 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (40242573)
安渓 遊地 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (50149027)
佐藤 弘明 浜松医科大学, 教授 (40101472)
保坂 実千代 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助手 (90293935)
北西 功一 山口大学, 教育学部, 講師 (80304468)
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キーワード | コンゴ盆地 / 狩猟採集民 / 焼畑農耕民 / 自然保護 / 土地利用 / 文化生態学 / 歴史生態学 / カメルーン |
研究概要 |
中央アフリカのコンゴ盆地一帯は世界有数の熱帯雨林を擁するが、一方では森林破壊が進み、自然保護や住民の生活・文化の保全の必要性が強く叫ばれている地域である。本研究では、これらの地域の熱帯雨林居住民の中からピグミー系狩猟採集民とバントゥー系焼畑農耕民を選び、彼らの文化と森林環境との相互関係について比較研究を行うことを目的とした。平成13年度には以下のような調査・研究をおこなった。 (1)熱帯雨林の破壊が進行し、その保護が急務となっているカメルーン東部州において、文化生態学的、歴史生態学的な調査をおこなった。とくに、狩猟採集産物に対する現地住民の依存度、さまざまな植生における人為の影響と資源植物の分布状態の関係、農耕等における土地利用サイクルと焼畑農耕の持続性等についての調査をおこなった。また、衛星画像情報等から得られるマクロな環境情報と対照させることができるような地上レベルでのミクロな観察をおこない、調査地域の生態史、環境史の再構成のための資料を収集した。 (2)カメルーンと国境を接しているガボンにおける森林の保全は、地域住民の環境観や森林利用システムに負うところも大きいと言われる。本年度はガボン国北西部において森林環境に強く依存している農耕民、狩猟民の環境利用や自然認識に関する現地調査をおこない、カメルーンの場合との比較資料を収集した。 (3)調査地域とその周辺の生態史に関する文献資料の収集と分析。フランスの自然史博物館や海外開発庁等において、植民地期の人口・集落分布や環境、行政に関連する資料を収集し、整理した。
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