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2000 年度 実績報告書

コソヴォ紛争後の欧州国際政治の新潮流に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12372002
研究機関静岡県立大学

研究代表者

小久保 康之  静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (60221959)

研究分担者 吉川 元  神戸大学, 法学部, 教授 (50153143)
佐藤 真千子  静岡県立大学, 国際関係学研究科, 助手 (40315859)
宮田 律  静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (20200181)
浅見 政江  秀明大学, 国際協力学部, 講師 (40286167)
渡邊 啓貴  東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80150100)
キーワード国際政治 / コソヴォ / NATO / EU / OSCE / 人道的介入 / ヨーロッパ / 民主化
研究概要

本年度は研究初年度であるため、欧米現地における新しい国際政治潮流に関する実地調査(インタビュー、資料収集等)を中心に据えつつ、研究組織全員の問題意識の共有化、情報収集のネットワークの確立、欧米における先行研究の動向把握に努めた。
研究組織6名の内5名が、延べ8回、欧米で現地調査を実施した。1名は所属大学内の事情により海外出張ができなくなったため、国内で研究を継続した。現地調査先は、NATO、EU、OSCE、国連などの国際機関、日米欧各国の政府関係者、日米欧の研究者、民間企業などかなり幅広いものとなった。
冷戦構造が終焉した1990年代以降、「民主主義」「市場経済」「基本的人権」などが新たなキーワードとして注目され、かつての「西側」の価値観を基盤とした国際秩序の再編プロセスがヨーロッパ大陸において生じつつあること、米国も基本的にそのようなヨーロッパ大陸の変容プロセスを支持していることを改めて再認識することができた。EUやNATOの東方拡大、バルカン地域の安定化に向けた様々な試み、トルコとEUとの関係、ヨーロッパ諸国の対中東政策などにおいて、多様な民族、宗教、慣習、文化が共存できるような新たな枠組み作りが模索されているが、同時に、単に「平和的共存」という理想的な言葉だけでは解決できない複雑な国際社会に対する現実的な取り組みが実施されている側面に焦点を当てた研究を各研究分担者が進めつつある。また、各研究分担者の過去の蓄積に本年度の研究成果を加えた形で、学会報告や論文・著書として研究実績を公表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小久保康之: "EUの東方拡大:歴史的経緯と今後の見通し"国際関係学部研究紀要(静岡県立大学). 第13号. 131-141 (2000)

  • [文献書誌] 佐藤真千子: "カーター政権の人権外交:政策決定過程における人権人道局の限界"国際関係学部研究紀要(静岡県立大学). 第13号. 55-78 (2000)

  • [文献書誌] 吉川元,加藤普章 編: "マイノリティの国際政治学"有信堂. 250 (2000)

  • [文献書誌] 宮田律: "イスラム・パワー"講談社. 247 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2021-12-07  

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