研究課題/領域番号 |
12372006
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
齊木 崇人 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90195967)
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研究分担者 |
薬袋 奈美子 福井大学, 工学部, 講師
小玉 祐一郎 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90108209)
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キーワード | 震災復興の差異 / まちづくり(社区営造) / 国際共同研究 / 公共建築の再建 / 台湾と日本の経済政策 / 国と民間による復興支援 / 国際的な情報交換・交流 |
研究概要 |
阪神・淡路大震災の後、私達が経験した復興再建課題は、「生活復興再建」「文化財・文化施設の復興」「住宅復興」「学校現場の覆旧・復興」「都市基盤の復興」「都市再建と復興まちづくり」「田園基盤の復興と里づくり」「防災計画と防災拠点の整備」「防災研究・情報システムの開発」等多岐にわたる。神戸には、これらの復興再建を経験してきた研究者・プランナーの人材のネットワークと復興記録の蓄積がある。本研究では、神戸、台湾両国の被災地の復興状況をデータベース化し、GISソフトにより整理し、共同研究を行う各研究者の「住居・集落計画」「住居学」「建築環境計画」「環境情報学」などの視点から、復興再建を経験してきた研究者やプランナーが神戸・台湾の復興状況を読み取り、比較分析をし、継続的に研究発表する場を設け、台湾集集大震災の復興では神戸の蓄積された情報を提供するなど、両国での意見交換を数回にわたり行ってきた。 本年度の台湾被災地域調査では、平成15年9月に齊木崇人研究室が中心となり、震災後の復興を1999年から継続的に確認してきた集落(大茅埔、社頭、下城里)の被災状況の調査を記録した。また、12月15日(月)に「こうべまちづくりセンター」の協力を得て、海外協同研究者である陳亮全・江支川両氏に来日を依頼し、「阪神・淡路大震災・台湾集集大震災復興シンポジウム」を開催した。そして、平成16年3月22日(月)には台湾省建築公会・台中市弁事所(台中市民権路102号9楼)にてシンポジウムを行った。いずれも約80名定員の会場であるが、震災が経過して今なお震災復興のあり方に関心を持つ熱心な一般参加者も交え、テーマは多岐に渡る充実した研究集会を行うことができた。その機会に今まで調査してきた集落を訪れ、CADにて作成記録した内容・経過を視覚的、そして系統的に掲載したパネルを作成して、住民に紹介した。 日本においては、(財)阪神・淡路大震災記念協会主催として継続的に行っている「街の復興カルテ」地域別定点調査の研究発表会が平成15年3月19日(金)に開催され、齊木崇人研究室で1月に行った復興状況調査を元に研究発表を行った。 以上のような活動の中から、さらに震災復興支援のあり方を検証する新たな問題点など確認することができ、台湾と日本の研究者による国際交流を継続して行く事の大切さを改めて実感している。今後も蓄積されつつあるデータを台湾と共有し、震災復興支援の地域連携システムの構築を目的とした、事例調査や情報交換を行っていく予定である。 最後に、今後再び起きる可能性を否定できない震災時の復興支援の基礎資料として世界の各地からインターネットを利用しアクセスして活用できることを可能にするためホームページ(日本語・中国語・英語で一部表記)を立ち上げている。本研究の報告書の内容もその中に取り入れ、今後も継続して更新をしていく。(http://www.kobe-du.ac.jp/env/e-quake/index.html)
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