研究課題/領域番号 |
12372007
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
米倉 等 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40312623)
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研究分担者 |
両角 和夫 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30312622)
長谷部 正 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10125635)
冬木 勝仁 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00229105)
工藤 昭彦 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00073966)
大鎌 邦雄 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40292255)
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キーワード | 市場制度 / 土地制度 / 労働慣行 / グローバリゼーション / ソーシャルセーフティネット / 東ジャワ / アグリビジネス / 貧困問題 |
研究概要 |
今年度(最終年度)の調査研究では、まで現地調査活動として東ジャワ州マラン県において(1)農村調査のフォローアップと分析、(2)農産物流通および商人に関する調査(昨年度より継続)、(3)アグリビジネス等の関連活動の調査、(4)農村行政変更後の執行体制の実態に関する調査、(5)、農村協同組合の実態調査、(6)農村景観とその価値評価に関する調査、を実施した。 マラン県の異なる3タイプの調査対象地域(郡)における世帯調査(2001年に実施、全272軒、調査票使用)の集計データの検討と分析、および報告書執筆を現地カウンターパートと共同で行った。昨年度からの継続調査として、農産物流通ルートと商人の役割を明らかにするための流通調査を実施した(昨年度ワジャッ郡、ゴンダンルギ郡、プジョン郡各々20軒、15軒、31軒の商人、今年度60軒、68軒、50軒)。更にデータの集計分析、及び報告論文の執筆を行った。 12月に仙台で最終報告検討会として第4回ワークショップ(INADEM 4^<th> Workshop)を開催した。3つの調査地域について、過去4年間に行った3つの異なる種類の調査成果をもとに、3地域の比較検討を行った。いずれの村も土地資源が希少で人口稠密である。平均年齢はいずも30歳以下で若年人口の割合が高い。労働力は、平地村の2カ村では農業労働者が多いが、都市化、工業化、経済発展のもたらす雇用機会の拡大により非農業や村外あるいは遠隔地への出稼ぎなどが盛んである。林業地が住民に開放されたプジョンの調査村では他の2地域で多い農業労働者がほとんどおらず野菜栽培の成功によって平均的に所得水準も高い。農産物流通は比較的効率的になされているなどの諸特徴が明らかになった。 国立マラン農業試験場及び国立ブラウィジャヤ大学経済学部社会経済研究所の研究者を現地協力者とし、下記主要5メンバー(第4回ワークショップに招聘)による2チームを編成してフィールド調査実施した。 国立マラン農業試験場チーム Dr.Heriyanto(上級研究員:農業経済学)チームリーダ Mr.Fachrur Rozi(研究員:農業経済学) 国立ブラウィジャヤ大学社会経済研究所チーム Dr.Maryunani(経済学部、開発経済学科、社会経済研究所所長)チームリーダ Dr.Bambang Ali Nugroho(畜産学部、社会経済学科) Dr.Nuhfil Hanani(農学部、学部長筆頭補佐)
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