研究課題/領域番号 |
12373003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
湯元 清文 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (20125686)
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研究分担者 |
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 教授 (70134632)
林 幹治 東京大学, 理学系研究科, 助教授 (60011730)
吉川 顕正 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (70284479)
菊池 崇 独立行政法人通信総合研究所, 主任研究官(研究職)
瀬戸 正弘 東北工業大学, 通信工学科, 教授 (60085412)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 太陽風変動 / 極域擾乱 / 赤道域ネットワーク / 侵入・輸送過程 / 環太平洋地磁気ネットワーク観測 / 磁気圏応答 / 国際共同観測 / CPMN |
研究概要 |
初年度12年度は、シベリア、日本、東南アジア、オーストラリアの環太平洋域磁気子午線沿いの多点と南米、西アジア経度の隔った磁気赤道沿いの多点とを組織的に組み合わせた全地球的規模の地上観測網を用い、特に、(1)太陽風-地球磁気圏相互作用により発生する電磁場擾乱と粒子エネルギーの、極冠域、磁気圏境界領域、または、磁気圏尾から内部磁気圏を通り磁気赤道域まで達するその輸送・侵入過程、(2)これらの擾乱が磁気赤道電離層に達するまでの間に、高度80km以上の地球大気遷移圏(電離圏、熱圏)の擾乱にどのように結合・変換されていくのかその機構と過程、さらに(3)赤道ジェット電流とどのように結合しているのかを解明するために、グローバルな電磁気的観測手法を用いた学術調査を行った。 翌、13年度は12年度に引き続き、全地球的規模の地上ネットワーク観測網を用いて、特に、太陽風-地球磁気圏相互作用により極冠域、磁気圏境界領域、そして磁気圏尾から内部磁気圏に侵入した電磁場擾乱と粒子エネルギーが、電離大気と中性大気が混合する地球大気遷移圏(電離圏,熱圏)の擾乱にどのように結合・変換されていくのかその時空間的機構と過程について、また、中・低緯度の中性大気風によりダイナモ領域に発生するSq電流系のグローバルな成分との分離・定量化をおこなうための観測・海外学術調査を行った。210度磁気子午線沿いのオーロラ帯のカナダ、シベリア地区やハワイでの光学・電磁場観測を充実し、また、赤道域のフィリピン、ミクロネシア諸島での大気電場、電磁環境の調査を重点的に行い、全地球的規模の観測を実施した。各地点での地磁気・ULF波動の観測は、相手国共同研究者、現地協力者と協議し、S-RAMP,EPICの国際共同研究プログラムのひとつとして継続し、協同観測を実施した。 最終年度の14年度は、210度磁気子午線沿いのオーロラ帯のカナダ、シベリア地区やハワイでの光学・電磁場観測を充実し、また、赤道域のフィリピン、ミクロネシア諸島での電磁環境の調査を重点的に行い、全地球的規模の観測を実施した。各地点での地磁気・ULF波動の観測は、相手国共同研究者、現地協力者と協議し、S-RAMP,EPICの国際共同研究プログラムのひとつとして継続し、また2004年から始まるCAWSES国際共同研究の準備協同観測も実施することができた。 以上の研究成果は、2000年10月に札幌で催されたS-RAMP国際会議やベトナム(ハノイ)等でのワークショップ、IAGA国際学会にて発表され、最終的に、76編の国際学術雑誌、106編の国際会議報告、148編の国内会議報告にまとめられた。
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