| 研究課題/領域番号 |
12375006
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| 研究機関 | 北海道大学 |
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研究代表者 |
喜田 宏 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10109506)
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| 研究分担者 |
河岡 義裕 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70135838)
迫田 義博 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (40333637)
岡崎 克則 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90160663)
伊藤 壽啓 鳥取大学, 農学部, 教授 (00176348)
高田 礼人 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10292062)
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| キーワード | インフルエンザ / 北東ユーラシア / 渡りガモ / ニワトリ / 疫学調査 / レセプター特異性 / アザラシ |
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| 研究概要 |
北東ユーラシアの水禽におけるインフルエンザウイルスの分布を明らかにするため、バイカル湖畔、モンゴルおよび北海道において渡りガモの糞便1,512検体を採取し、ウイルス分離を試みた。その結果、亜型の異なるインフルエンザAウイルス計74株を分離した。
北海道に飛来したカモから分離された4株のH2ウイルスのHA遺伝子は系統進化解析によっていずれもユーラシア系統に分類された。しかし、これらのH2遺伝子は1957年に出現したアジア型(H2N2)ウイルスのそれとは異なる亜群に属することがわかった。
1995〜1999年に中国のニワトリ、1997〜2000年に北海道のカモから分離されたH9N2ウイルスのHA遺伝子を解析した。その結果、いずれのウイルス株のHA遺伝子もユーラシア系統に属するが、1994年以降中国のニワトリに流行しているウイルスは北海道の渡りガモから分離されたウイルスとは異なる亜群に分類された。また、1996年に韓国でニワトリに大きな被害をもたらしたH9インフルエンザウイルスに近縁なウイルス株が渡りガモによって日本にも運ばれていることがわかった。HAのレセプター結合に関与するアミノ酸はカモ由来株では一定であったのに対し、中国のニワトリの間で流行しているウイルス株ではヒト由来ウイルス株と同様な変異が認められた。
カスピ海のアザラシについて抗体検査を実施した結果、1980年代初頭にヒトに流行していたH3N2ウイルスが、また最近インフルエンザBウイルスがアザラシ集団に流行を起こしたことを示す成績を得た。
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