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2001 年度 実績報告書

戦国楚系文字資料の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12410004
研究機関島根大学

研究代表者

竹田 健二  島根大学, 教育学部, 助教授 (10197303)

研究分担者 湯浅 邦弘  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30182661)
浅野 裕一  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20127476)
福田 哲之  島根大学, 教育学部, 助教授 (10208960)
菅本 大二  梅花女子大学, 文学部, 助教授 (30299002)
キーワード郭店 / 楚簡 / 出土文献 / 上海楚簡
研究概要

既に決めてあった分担をベースに、各自の研究活動に応じて適宜変更を加えながら、郭店楚簡全体の釈読を進めた。そして、9月、12月に実施した研究会において、各自の作業結果を報告し、全員による検討を行った。
また、各自が釈読を通して抱いた問題意識に応じた個別的な研究を進め、その成果は「戦国楚簡『周易』について」(浅野)・「郭店楚簡と伝鈔古文」(福田)と題して、上述した研究会において報告し、全員による検討を加えた。検討を経たものについては、順次論文としての発表へ向けて準備を進め、既にいくつかについては年度内に発表した。
なお、2001年末に『上海博物館蔵 戦国楚竹書(一)』(上海古籍出版社)が刊行されたことに伴い、上海博物館所蔵の竹簡(以下、上海楚簡)を研究対象として含めることとした。上海楚簡は、郭店楚簡と同じく戦国時代の楚系文字資料であるが、これまで資料そのものが公開されておらず、その実態の把握が困難な状態が続いていた。本研究グループでは、12月に来日した上海博物館の馬承源氏らによる講演会「「上海博物館所蔵の戦国楚簡」に関する講演会」に竹田と福田とが参加するなど、可能な限り情報の収集に務めてきたが、今回写真及び釈文が公刊されたことによって、ようやく研究の対象とすることが可能となった。
今後は上海楚簡を視野に入れつつ、郭店楚簡の釈読を継続して進めることとし、平成14年度内に郭店楚簡「魯穆公問子思」「窮達以時」「忠信之道」「六徳」「太一生水」「成之聞之」の釈文・注釈を刊行、他は平成15年度に刊行、並行して上海楚簡の釈読を各自で進めることとしており、現在その作業を継続している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 浅野裕一: "郭店楚簡『緇衣』の思想史的意義"集刊東洋学. 第86号. 1-20 (2001)

  • [文献書誌] 浅野裕一: "郭店楚簡『唐虞之道』の著作意図-禅譲と血縁相続をめぐって"大久保隆郎教授退官紀年論集 漢意とは何か. 3-23 (2001)

  • [文献書誌] 福田 哲之: "郭店楚簡『語叢三』の再検討-竹簡の分類と排列-"集刊東洋学. 第86号. 122-137 (2001)

  • [文献書誌] 福田 哲之: "郭店楚簡『語叢』(一・二・三)の文献的性格"大久保隆郎教授退官紀年論集 漢意とは何か. 25-43 (2001)

  • [文献書誌] 湯浅 邦弘: "「忠臣」の思想-郭店楚簡『魯穆公問子思』について-"大久保隆郎教授退官紀年論集 漢意とは何か. 45-65 (2001)

  • [文献書誌] 菅本 大二: "『筍子』の「無法者以類挙」-「礼」を支えた「類」"大久保隆郎教授退官紀年論集 漢意とは何か. 155-173 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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