研究課題/領域番号 |
12410004
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
竹田 健二 島根大学, 教育学部, 助教授 (10197303)
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研究分担者 |
湯浅 邦弘 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30182661)
浅野 裕一 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20127476)
福田 哲之 島根大学, 教育学部, 助教授 (10208960)
菅本 大二 梅花女子大学, 文学部, 助教授 (30299002)
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キーワード | 郭店 / 楚簡 / 上海博物館 / 出土文献 |
研究概要 |
既に決めてあった分担をベースに、各自の研究活動に応じて適宜変更を加えながら、郭店楚簡及び上博楚簡の釈読を進めた。そして、5月の研究打合会、9月、10月、12月にそれぞれ開催した研究会において、各自の作業結果を報告し、全員による検討を行った。 また、各自が釈読を通して抱いた問題意識に応じた個別的な研究を進め、その結果は「『性自命出』と『性情論』について」(竹田)・「郭店楚簡・上海博物館蔵楚竹書修正を迫られる中国思想史の通説」(福田)・「楚墓出土簡牘文字における位相」(福田)・「『孔子詩論』竹簡配列について」-(湯浅)と題して、上述した研究会において報告し、全員による検討を加えた。検討を経たものは、順次論文としての発表へ向けて準備を進め、既に幾つかについては年度内に発表した。また竹田は、日本中国学会第54回大会において「郭店楚簡『性自命出』の構成とその思想について-上海楚簡『性情論』との比較を中心に-」を発表した。 加えて、8月に竹田と福田とが上海博物館に調査に行き、上海博物館蔵戦国楚簡の調査に当たった馬承源氏・濮茅左氏らと面談し、楚簡の内容や今後の刊行予定などに関する情報を収集した。収集した情報は、帰国後9月の研究会において全員に報告した。 なお、「上海博物館蔵戦国楚竹書』第1・第2分冊の刊行に伴い、上海博物館蔵戦国楚簡の釈読を積極的に進めることとし、本年度に予定していた郭店楚簡「魯穆公問子思」「窮達以時」「忠信之道」「六徳」「太一生水」「成之聞之」の釈文・注釈の刊行は、上博楚簡の釈読の成果を盛り込んだ上で、来年度以降に行うこととした。現在は郭店楚簡並びに上博楚簡の釈文・注釈を作成する作業を継続して行っている。
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