研究課題/領域番号 |
12410010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
倫理学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
野崎 守英 中央大学, 文学部, 教授 (30172787)
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研究分担者 |
加藤 敏 自治医科大学, 精神医学教室, 教授 (30194814)
弘 睦夫 広島大学, 名誉教授 (80033504)
加藤 信朗 東京都立大学, 名誉教授 (60083200)
中村 昇 中央大学, 文学部, 助教授 (80307173)
土橋 茂樹 中央大学, 文学部, 助教授 (80207399)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 価値を示す言葉 / 事実を示す言葉 / 倫理的な価値 / 価値語.評価語 / 徳目 / 形容詞 / 価値指針 / 価値指示のあり方 |
研究概要 |
言葉には価値を示す言葉と事実を示す言葉とがある。その二つの性格が一つの言葉のうちで重なる場合もある。本研究では、言葉のそうした面について、参加者のさまざまな視角を提示し重ね合わせることを通して、倫理的な価値の多様なあり方の諸相を検討することを試みた。 三年間の共同研究を経て明らかになったことを要約すると次のようになると思える。 価値語・評価語のあり方にかかわって考えを進めるあり方には、大旨、少なくとも三つの方向がある。第一にあるのは、価値を含む言葉はそもそもどのような組成を備えて成り立つ、と見定めるのが妥当なのか、事実を示すとみなされる語と価値を示す語とは、どんな位相の差を示すものとしてあるのか、あるいはそうした位相の違いといったものなどはそもそもないと定める視点を立てることもできるのかどうか、といった点について、事を抽象する方向に眼を据えて思索を試みる、といった質の究明である。第二にあるのは、徳目としてしばしば話題にされる質の概念、あるいはもう少し広い幅で、人の価値指針となるような概念の成り立ちや意味を問う、といった視点からの究明である。儒学が倫理思想の体裁をとって問題にされる際には、そうした側面がとりわけ立ち上がることになる。旧来、この面の検討は、かなりなされることがあった、といえる。第三としてあるのは、広く日常にも用いられている言葉のうちに含まれている価値指示のあり方(たとえばさまざまな形容詞のうちに籠められているさまざまな価値内包性といったあり方)について、その意味内包のいろいろな方向の検討を試みるといった質の究明である。 仔細は、報告集の参加者の論文のうちに見られる。
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