研究課題/領域番号 |
12410017
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
金田 晉 東亜大学, 総合人間・文化学部, 教授 (50034591)
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研究分担者 |
青木 孝夫 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40192455)
原 正幸 広島大学, 総合科学部, 教授 (10092305)
奥津 聖 山口大学, 人文学部, 教授 (50127750)
樋口 聡 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30173157)
外山 紀久子 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (80253128)
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キーワード | 芸術思想 / 身体美学 / アジアの工芸 / 隠喩 / サブカルチャ / 現代アジア・ブーム / 文化の移植 / 色彩 |
研究概要 |
1)アジア芸術思想を解明するために、新しい視点を必要とする。現代アジアという視点に立って、世界美学、芸術思想の構築にどのような貢献ができるかという支店である。 2)本研究プロジェクトは、国際美学会議世界大会がアジアではじめて東京で開催された年に出発した。研究分担者は同会議アジア部会委員が中心で構成され、アジア地区の研究者と積極的に交流してきた。本年度も第11回日韓美学研究会議大会(釜山)、第3回東方美学会大会(ソウル)で主導的役割を果たした。 3)本年度は最終年度にあたり、報告書の刊行に向けて全力を尽くした。ヨーロッパの伝統美学に入らない芸術ジャンルを発達させてきたアジア固有の芸術の解明に力を入れた。各研究分担者からは、それぞれの分野での研究に従事した。身体、アジア的倫理観、芸能、人形劇、色彩観、音楽、庭園、伝統的画題、文化の移植、現代芸術等である。 4)本プロジェクトは、関連テーマの研究者の共同研究を得ながら、より充実した研究をすすめることができた。シュスターマン(アメリカ・テンプル大学教授)はヨーロッパ的意味でのサブカルチャに着目した新しい美学の構築という観点から、東アジアの美学思想への提言を行なった。藤川哲(山口大学)からは、1990年代の日本現代美術におけるアジア・ブームについて、福田浩子(広島県立美術館)からは中央アジアにおける美術工芸について、長迫英倫(広島大学)からは西田幾多郎の芸術観について、われわれのプロジェクトへの提言をえた。
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