研究課題/領域番号 |
12410018
|
研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
板谷 徹 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (20130867)
|
研究分担者 |
池宮 正治 琉球大学, 法文学部, 教授 (00044842)
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 附属研究所, 助教授 (30215024)
金城 厚 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (50183273)
高良 倉吉 琉球大学, 法文学部, 教授 (60264470)
|
キーワード | 琉球舞踊 / 振付 / 復元 |
研究概要 |
「尚育王代における琉球芸能の環境と芸態復元の研究」の二年目にあたる本年は、当該研究テーマの基本史料となる「冠船躍方日記」の翻刻をすすめるとともに、昨年度の試演会で行った女踊りの振付の復元を展開して首里王府時代における女踊りの芸態を探る手掛かりとして村踊りに伝承される女踊りを調査して現在の琉球舞踊との比較検討を行い、その成果を3月9日(土)に試演会《村々の女踊り-シマの身体に遺されたもの-》(沖縄県立芸術大学奏楽堂ホール)において発表した。 昨年度の試演会《連れ立つ女たちの風景》では現行の女踊りの振付の分析からその様式つまり振付の原則を明らかにしたが、その原則は首里王府の御冠船踊りが地方に伝播した村踊りの伝承とは異なることが多く、出羽、中踊り、入羽という基本構成の概念についての再検討の必要が生じることとなった。また、動きの基本となる歩みや面(顔)やガマク(横腹)の使い方に根本的な相違があり、近代の伝承を担った芝居や女性舞踊家によって変質を蒙る以前の、首里王府時代の身体技法を見い出す手掛かりが得られた。
|