研究課題/領域番号 |
12410019
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮治 昭 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70022374)
|
研究分担者 |
阿部 泰郎 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60193009)
高野 禎子 清泉女子大学, 文学部, 助教授 (10179468)
藤井 恵介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50156816)
木俣 元一 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00195348)
小池 寿子 国学院大学, 文学部, 教授 (80306901)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
キーワード | 宗教美術 / 仏教 / キリスト教 / 美術史 / 宗教的実践 / 宗教建築 / イメージ / 儀礼 |
研究概要 |
2年間にわたって5回の研究会を開催し、仏教美術とキリスト教美術を軸に各研究分担者及び研究協力者による研究発表と討論を行い、それを踏えて報告書作成の準備をし刊行を果たした。 研究会は、講師として東アジアの仏教美術史を専攻する東京文化財研究所の井手誠之輔氏、およびキリスト教美術を専攻する女史美術短期大学の益田朋幸氏を招き、それぞれの分野の発表を頂き、それをもとに宗教美術における教化と儀礼の問題を中心に活発な討論を行った。仏教に関しては、中国・韓国・日本の仏教美術がそれぞれどのように宗教実践と関わったかという問題、またキリスト教においては典礼と絵画の関係について議論を深めた。さらには仏教美術の中で立山信仰を取り上げ、民俗学専攻の金沢大学の清水邦彦氏、および六道美術を研究している愛知教育大学の鷹巣純氏を招き、宗教儀礼と建築・彫像・マンダラ等との関係について討論を行った。 これらの研究発表と議論を通じて、仏教美術とキリスト教美術がそれぞれ教化・礼拝・観想といった宗教実践と深く関わっていることが明らかにされた。同時に、宗教実践という視点を据えることによって、仏教美術とキリスト教美術のパラレルな現象や独自性も浮き彫りにされた。こうした成果をもとに、研究代表者・研究分担者は「宗教美術における視覚的イメージの機能と使用方法」という大テーマを軸に、個別のテーマを深め、報告書を作成した。
|