研究課題/領域番号 |
12410020
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
木村 三郎 日本大学, 芸術学部, 教授 (00130477)
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研究分担者 |
新畑 泰秀 横浜美術館, 学芸員(研究職)
栗田 秀法 愛知県美術館, 学芸員(研究職)
小野崎 康裕 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (30194608)
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キーワード | アトリビュート / エンブレム / 挿し絵 / プッサン / イコノロギア / コリオラヌス / 聖書 / オウィディウス |
研究概要 |
木村:1643年に刊行された、フランス語版の《イコノロギア》(ボードワン版)の挿し絵に注目し、その着想源の分析と、絵画作品への影響を調査し、アトリビュート論として刊行した。一方では、16-17世紀のヨーロッパ版画が、わが国のキリシタン文化に与えた影響を調査した。 小野崎:16-17世紀に成立した、いわゆる「エンブレム・ブック」を採り上げ、その挿し絵とフランス絵画とのつながりを探り、特に、ニコラ・プッサン《「時」と「真実」》との関係を立証しようとした。 栗田:前年度に引き続き、ヨーロッパ近世の聖書挿し絵本の資料を収集し、また北方における挿し絵本の出版の事情についての知見を深めた。さらに、プッサンの《コリオラヌス》に関連して、同時代のコリオラヌス関連文献、挿し絵を収集した。 新畑:国内においては、オウィディウスと挿絵本および絵画に関する資料調査及び収集を行い、またプッサンの1630年代の神話主題の作品目録作成を継続的に行った。これに平行して、海外調査については、カナダの国公立美術館所蔵のプッサンの作品の実見および資料調査を行った。特に以下の作品を集中的に調査し、美術館資料室や図書室をまわり作品関連文献を収集調査した。
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