研究課題/領域番号 |
12410020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
木村 三郎 日本大学, 芸術学部, 教授 (00130477)
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研究分担者 |
新畑 泰秀 横浜美術館, 学芸員(研究職)
栗田 秀法 名古屋芸術大学, 美術学部, 助教授 (10367675)
小野崎 康裕 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (30194608)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 古典主義 / 挿絵 / 図像学 / 出版史 / アカデミー / リーパ / 神話画 / 聖書 |
研究概要 |
木村は、1640年代初めに展開した、パリにおける出版事情と絵画の成立過程に関する問題を調査した。特に、フランドルの画家であるヴァン・ダイクが、パリを訪問する1641年の問題を、出版業者ラングロア、そして画家ヴィニョンとの関係から調べた。他方、出版界がサン=ジャック街の周辺で確立した一方で、アントワーヌ街の、サン=ポール・サン=ルイ聖堂の建築と、その中の祭壇画には、当時のイエズス会美術の持つ事情が秘められていたことも明らかにした。 小野崎は、プッサンの作品《時と真実》(ルーヴル美術館蔵)に関する来歴を、過去2年間における研究の持続的な発展として論じた。この作品に加えられた諸変更、そして、図像学的な考察への基礎的な検討作業を終えた。 栗田は、聖書の挿絵を分析し、特に旧約図像の成立過程を論じた。平成15年1月にオランダ(アムステルダム)、ベルギー(アントワープ)、フランス(パリ)に出張し、前年度までに不十分であった調査を補った成果が現れたものである。 新畑は、フランスにおける風景画の誕生と発展を、フランス・アカデミーの理念と教育との関係で分析し、展覧会を企画し、成功を収めた。一方では、プッサンの神話画を、版画との関係で論じた。
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