研究課題/領域番号 |
12410021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館 (2001) 東京国立近代美術館 (2000) |
研究代表者 |
大場 正敏 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, フィルムセンター, 研究員 (30099931)
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研究分担者 |
入江 良郎 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, フィルムセンター, 研究員 (70280534)
佐伯 知紀 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, フィルムセンター, 研究員 (70186914)
岡島 尚志 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, フィルムセンター, 研究員 (20132706)
常石 史子 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, フィルムセンター, 研究員 (30332141)
岡田 秀則 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, フィルムセンター, 研究員 (30300693)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 日本映画 / インドネシア / オランダ / 戦前 |
研究概要 |
本年度は、前年度にオランダで実施したフィルムの現地調査などを踏まえて、以下のような調査を進めた。 1.関係者インタビュー 戦時中にジャワ島に渡った日本人映画スタッフの中でご存命の菊地周氏、小林米作氏へのインタビューを実施した。当時の映画作りの背景、実際の作品へのかかわりなどの貴重な情報を入手し、それら情報は以下の目録作成にも活かされている。 2.フイルム目録作成 目録の作成はまずフィルム内容の分析から始まり、そのためオランダ視聴覚アーカイヴにて入手したフィルム内容に関する文書の翻訳を行った。その上で、映画史及び現代史の文献も用いて各フィルムの作品確定、製作年月の確定、スタッフの割り出しなどを進め、正確なカタロギングとドキュメンテーションに努めた。 3.外部意見の聴取 日本映画社の後身である日本映画新社で歴史的な調査を進めている黒木宏氏、現地スタッフだった演出家伊勢長之助のご子息である映画監督伊勢真一氏と面談し、日本ドキュメンタリー史における占領下インドネシアの位置付けなどについて情報交換を行った。 4.現地調査(インドネシア) 平成14年3月にジャカルタでの現地調査を実施した。シネマテーク・インドネシアにおいてはスタッフ・文献関連の情報収集を、インドネシア国立公文書館では映像資料の調査を、またジャーナリストのロシハン・アンワール氏には日本軍政下の文化工作についてインタビューを行った。また日本映画社ジャカルタ製作所の建物を今も継承して使用しているインドネシア国立映画製作所を訪問し、実地に施設を検証するとともに日本人スタッフが協力した独立インドネシアの映像を確認することができた。 以上を踏まえて、フィルム目録を含む研究報告書を作成した。
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