研究分担者 |
沖田 庸嵩 札幌学院大学, 社会情報学部, 教授 (70068542)
川上 正浩 名古屋大学, 教育学部, 助手 (40242789)
三輪 和久 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助教授 (90219832)
白石 知子 愛知県立看護大学, 看護学部・看護学科, 助手 (60275154)
|
研究概要 |
<本研究の目的>意味処理における情報統合過程の解明:1.語の意味処理のおける情報統合過程の検討. 2.行為と発話:行為と発話が伴う具体的状況として看護場面をとりあげ,いかなる知識が,行為を伴う状況の理解とその行為の再現に影響を及ぼすかを検討する. 3.感情と理解:感情(特性)形容詞による自己関連情報の活性化過程を事象間電位を指標用いて検討し,自己参照系内で駆動する照合モデルを構築する. 4.行為とイメージ:多様な水準を含む空間記述課題を用いて,空間情報の言語化過程とジェスチャーの生成過程の関係を検討する. <本年度の研究実施概要>1.語を構成する形態・音韻情報を含む要素が語の意味処理に影響することを確認. 2.(1)平成12年度内に,市販されている看護場面のビデオの中から,発話と行為を含み,実験調査に耐えうる内容のフィルムを選択した. (2)選択されたビデオ内容に対する加工(デジタル編集)を行い,観察用のビデオテープを作成し,これに呼応する質問紙の作成を行った. (3)約150名の被験者群を対象とするビデオ観察調査を実した.(観察・集団実験) (4)質問紙による再生・再認検査よって看護知識が,視覚情報として提供される看護行為の抽出に影響することを確認した. (5)看護行為の模倣実験においては,無意味運動情報の記憶能力が有意味看護行為の再演成績に影響することを確認した.(行為模倣・個人実験) 3.(1)特性形容詞が,どの程度一般的に安定した感情反応を喚起するかについ,集団実験によって調査した.現在データの分析中である.(特性形容詞・集団調査) (2)集団調査の結果に基づき,事象間連電位実験にふさわしい課題,及び刺激呈示条件を検討し個人実験を実施した(事象間連電位実験).現在データの解析中である. 4.空間情報の言語化を行う過程で出現するジェスチャーの生起タイプと生起頻度の分析を行うために,この種の言語化とそれに随伴する行為の質的分析に適合する課題の探索的調査を行いつつある. (ジェスチャー課題実験).
|