研究分担者 |
山本 裕二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (30191456)
増田 尚史 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 助手 (90335018)
川合 伸幸 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助手 (30335062)
三輪 和久 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助教授 (90219832)
白石 知子 愛知県立看護大学, 看護学部・看護学科, 助手 (60275154)
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研究概要 |
<本研究の目的> 意味処理における情報統合過程の解明: 1.語の意味処理のおける情報統合過程の検討. 2.行為と発話 : 行為と発話が伴う実践的説明状況として看護場面(身体移動)をとりあげ,いかなる知識が,行為を伴う状況の理解と,そこでの行為の再演に影響を及ぼすかを検討. 3.感情と理解 : 人物(特性)形容詞による自己関連情報の活性化過程を事象間電位を指標とし,自己参照系内で駆動する自己照合モデルを構築する. 4.身体動作検査の作成 : 身体運動を特定の行為に結びつける能力を測定するための検査の試作. <本年度の研究実施概要> 1.語を構成する形態・音韻情報を含む部分要素が語の全体の形態の復元に影響することを確認. 2.(1)市販の看護教材(ビデオ・テープ)の中から,発話と行為を含み,実験調査に耐え得る内容を選択. (2)選択されたビデオ内容に対するデジタル編集を行い,実験用ビデオテープを作成. (3)実験用ビデオテープに呼応する質問紙を作成し,約150名の被験者群に対してビデオ観察実験を実施. (4)質問紙(再生・再認)検査によって,看護知識が,看護行為(視覚情報)の抽出に影響することを確認. (5)無意味運動情報の模倣能力が有意味看護行為の再演成績に影響することを確認 3.(1)特性形容詞による感情反応の喚起を事象間連電位実験で確認.抑鬱傾向を有する被験者の自己関連情報の取り込み処理と,取り込んだ情報に対する処理判断について,現在データを解析中. 4.(1)身体動作能力検査の作成に向けて,40種類の無意味身体動作を選定し,9種類と11種類の動作系列を作成し,動作の再配列課題を実施. (2)無意味動作配列課題の成績と有意味看護動作の再演成績の比較のために,データ整理を実施中. (3)検査項目として無意味身体ポーズの組み合わせ可能性を拡張するために,身体ポーズの作成規則の確立と,その規則に基づくポーズの簡易作成ツールの整備を検討中.
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