研究課題/領域番号 |
12410035
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
東山 紘久 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80030435)
|
研究分担者 |
岡田 康伸 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90068768)
山中 康裕 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30080162)
伊藤 良子 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20203185)
山森 路子 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (40324595)
藤原 勝紀 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80091388)
|
キーワード | スーパービジョン / 心理臨床家 / カウンセリング / スーパーバイザー / スーパーバイジー / 事例研究 / 教育分析 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、スーパービジョンの経過を一つの事例とみなし、その中でのやりとりの詳細を事例研究的に検討した。具体的には、本研究科附属臨床教育実践研究センター心理教育相談室で心理療法の実践・研修を行っている大学院生のスーパーバイザー(計16名)とともに、定期的にスーパービジョン事例研究会を行った。 昨年度の研究会の中で、スーパーバイジーの経験年数や身分(状況)、パーソナリティーなどによって、必要とされるスーパービジョンのありかたが異なってくることが分かったため、今年度はこれを踏まえて、(スーパーバイジーが)心理療法初心者の例、スクールカウンセラーの例、精神科医の例、などテーマを絞って検討を行った。その中で、各々の状況に応じたスーパービジョンが行われることの必要性と同時に、いずれの職域においても心理療法家としての基本的な技能や姿勢を修得することの重大性が改めて浮かび上がってきた。 また、スーパーバイジー(スーパービジョンを受けている訓練中の大学院生)による研究会を開催し、スーパービジョンに対する意識を調査した結果、金銭契約や約束日時のキャンセル、バイザー・バイジー間の相性の問題などをめぐって、バイジーたちが心理療法の枠の問題の重要性について極めて体験的に学び、理解していく過程が明らかになった。
|