研究概要 |
<研究1 高齢者のライフスタイル改善の検討> 睡眠の量と質とが悪化している中高年を対象に、睡眠生活指導を、短期集中型で行い、睡眠に良好なライフスタイルの習慣づけが精神的・身体的健康、脳機能に及ぼす効果について検討した。介入指導後は、寝つき、熟眠度、日中の覚醒度、精神健康、集中力などが有意に改善した。アクチグラフを用いて睡眠状態を調査した結果、指導後は、中途覚醒の有意な減少、睡眠効率の増加が認められ、夜間睡眠が改善していることが定量的に確認できた。 <研究2 高齢者のストレスとソーシャルサポートの検討> ソーシャルサポートの授受と心理的適応の関連について検討した。配偶者,家族,友人等のいずれのサポート源においても,多くのサポート授受の場合に心理適応状態が高まることが認められた.また、高齢者が他者を十分にサポートしていると感じている場合に,生活や人生への満足感,自尊感情,日常生活での充実感などを高く抱くことが明らかにされ、心理的適応に,ソーシャルサポートを与えることの重要性が示唆された. <研究3 高齢者の回想法の検討> 養護老人ホームで集団回想法を実施し、その効果を認知機能、行動変化、心理的安定について検討した。回想法実施後では、認知機能の向上、問題行動の減少、自己肯定感や自信の回復が認められた。さらに、過去は「楽しい」感情を喚起し、現在や未来はr不安」感情が喚起されることが認められた。 <研究報告書の刊行>
|