研究課題/領域番号 |
12410061
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
三上 俊治 東洋大学, 社会学部・メディアコミュニケーション学科, 教授 (00114661)
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研究分担者 |
橋元 良明 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (50164801)
箕浦 康子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (20135924)
吉井 博明 東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (10146269)
遠藤 薫 東京工業大学, 大学院・価値システム専攻, 助教授 (70252054)
柏倉 康夫 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30283576)
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キーワード | インターネット / メディア・エコロジー / 携帯電話 / 社会調査 / フィンランド |
研究概要 |
1.ワールドインターネットプロジェクト(WIP)の調査研究 2000年7月にシンガポールで開催された「ワールドインターネットプロジェクト」(WIP)の第1回国際会議に出席し、インターネット利用実態調査について意見を交換し、共通設問についての検討を行った。それをもとに調査票を作成し、2000年10月〜11月に、全国から層化二段無作為抽出した2555人(12歳〜74歳)を対象にインターネット利用実態調査を実施した。その結果、インターネット利用率が33.1%であること、インターネット利用者は、男性、若年齢層、高学歴層、高所得層、大都市地域に偏っていること、などの重要な知見が得られた。この調査は、2001年度以降4年間にわたって、パネル調査方式で継続の予定である。また、調査結果は2001年4月以降出版し、2001年8月にスウェーデンで開催されるWIP国際会議でも発表の予定である。 2.ヘルシンキでのインターネット利用実態調査 2000年9月、フィンランドにおいて、インターネットや携帯電話などの普及状況、IT政策などに関する現地ヒヤリング調査を実施した。また、11月には現地調査専門機関に委託して、インターネット等の利用実態調査を実施した。調査対象者はヘルシンキ市から人口比例で無作為抽出した16歳以上の男女303名である。調査の結果、インターネット利用率は72.3%と日本よりもはるかに高いこと、属性別では、男女差はほとんどなく、年齢は日本と同様に若年齢層、高学歴層でインターネット利用率が高いことなどがわかった。インターネットの利用形態は、日本では私的な利用が多いのに対し、ヘルシンキでは仕事上の利用が比較的多いこと、インターネットの社会的影響について、日本よりも冷静な見方をする人が多いこと、などの知見が得られた。
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