研究課題/領域番号 |
12410080
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
小松 郁夫 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (10130296)
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研究分担者 |
菊地 栄治 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (10211872)
木岡 一明 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (10186182)
川島 啓二 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (50224770)
橋本 昭彦 国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (80189480)
坂野 慎二 国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (30235163)
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キーワード | 学級がうまく機能しない状況 / 学級づくり / 私事化 / 同僚性 / 多忙化 / 学校組織 |
研究概要 |
本研究は、小学校における「学級がうまく機能しない状況」を多面的に捉え直すことによって、閉塞状況にある小学校の学級づくりに対して学術的な貢献を行うことを目的としている。今年度は、小学校でのフィールドワークや文献レビューを行い、その結果を踏まえながら意見交換等を実施した。理論的・経験的な研究の成果を踏まえて、「学校経営の実態に関する調査」と「学級経営の実態に関する調査」の二種類の調査票をデザインした。その際にいくつかの中心的な研究課題を設定するに至った。主な課題は、以下の4点である。 第一に、「学級がうまく機能しない状況」を促進する組織的要因はさまざまであるが、とりわけ学校・学級づくりの全国的な実態についてはいまだ明らかにされていない。こうした研究の現状を踏まえて、学校組織と運営の全体像を概観することを第一の課題とした。第二に、現代教員社会の特徴である「私事化」「多忙化」「同僚性の変容」などがどのような物質的基盤をもっているのかという点についてもまったく分析がなされておらず、この点も調査票の中心的な内容として盛り込まれた。第三に、以上二つの構成要素が、「学級がうまく機能しない状況」とどのように構造的に連関しているのかを解き明かすこと、しかもそれがどのような外的条件によって増幅されるかを解明することを課題とした。第四に、現場の教師たちの声から立ち上げるような研究の遅れを踏まえて、小学校教師の「悩み」と「知恵」にかかわる自由記述欄を設けた。 その上で、全国の公立小学校(分校は除く)から20分の1の抽出確率で無作為抽出された1,154校を対象に一年度間の実践について回答を求めた。なお、研究の趣旨を尊重し質問紙調査を年度末に実施したため、実際の分析は次年度に譲らざるを得なかった。
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