研究課題/領域番号 |
12410084
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
新谷 尚紀 国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 教授 (80259986)
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研究分担者 |
関沢 まゆみ 国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助手 (00311134)
宇田川 武久 国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 教授 (70104750)
吉岡 眞之 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 教授 (90290858)
三橋 健 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (30104748)
濱島 正士 別府大学, 文学部, 教授 (20156392)
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キーワード | 神社の起源 / 基本年表 / 神宝論 / 神在祭 / 父子相伝 / 舞楽 / 社務日誌 / 神仏習合 |
研究概要 |
本年度は、これまで進めてきた奈良市の春日大社、京都市の祇園八坂神社、島根県の出雲大杜、広島県の厳島神社の四社を中心とする補充と、これまで作成してきた研究文献目録の補充、そして、新たに各神社の編年的な基本年表の作成を行なった。同時に、各神社関係の相当量にのぼる文献以外の資料目録の作成とその仮製本を行なった。研究面では、分担者がそれぞれの立場から成果を提示しあい、そこから神社という構造物の多面的な文化的資料価値について総合的な視点からの議論を交流させた。たとえばこれまでに得られた神社建築、神社立地環境、所蔵文書、所蔵工芸美術品、祭祀組織、祭礼芸能、また、最近の発掘調査による新知見などを加えた各分野の資料情報をもとに、神社の起源、神社の編年史、神社維持継承の力学、神宝論、祭祀儀礼論、神社の政治性など多方面にわたる議論が行なわれた。祭礼調査では出雲大社の古伝新嘗祭、佐太神社の神在祭、厳島神社の正月神事と宮司の父子相伝によって伝えられている舞楽の「抜頭」の見学調査、また、神宝類の調査では厳島神社の未指定の弓箭類の調査などを実施した。研究会は、部分的なものを数回と全体的なものを年2回開催し、「古代の神社」、「神仏習合社殿の再検討による神社建築史の見直し」、「社務日誌に見る戦時下及び戦後の神社」、「神社周辺の植生の変遷-八坂・出雲・厳島-」、「出雲大社境内遺跡巨大神殿の年代について」、「神饌にみる神社の特質」、「日吉山王祭と延暦寺」、「絵図にみる出雲大社の歴史」などの研究発表及び情報交換を行なった。
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