研究課題/領域番号 |
12410102
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大戸 千之 立命館大学, 文学部, 教授 (30066708)
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研究分担者 |
今関 恒夫 同志社大学, 文学部, 教授 (40066254)
米山 裕 立命館大学, 文学部, 助教授 (10240384)
高橋 秀寿 立命館大学, 文学部, 助教授 (70309095)
芝井 規子 (山辺 規子) 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (00174772)
松原 広志 龍谷大学, 国際文化学部, 教授 (70131315)
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キーワード | マイノリティ / 差別 / 迫害 / ユダヤ人 / ジプシー / 少数民族 / 移民 / 同性愛者 |
研究概要 |
本年度研究実施の主眼点は、研究に必要な史料の収集、精力的に進めていくことにあった。研究分担者はそれぞれ、以前から各自の研究をおこなうなかで、ある程度、関連史料の収集にとりくむ必要があった。ふりかえって、この点については,今年度かなりの成果をあげることができたと考えている。当初国外において収集する予定であったローカル新聞史料が、探索の結果、国内で入手可能とわかったことも幸いであった. 次の段階として、収集された諸資料を分析し、(1)マイノリティにたいする所属社会の心的態度,行動様式,制度を歴史的に洗い出し、同時に(2)マイノリティに固有の文化、人的結合、文化に光をあてながら、それらの特質を考察していくという仕事は、当面、研究分担者それぞれの責任において進められた。こうした課題についていえば、研究分担者個別のレヴェルでの研究成果はあがってきているものの、共同研究としての達成は、残念ながら、今年度のところは豊かであったとはいいがたい。各自の研究成果を持ち寄って議論し、比較検討の視点を確認し、共通の構造や独自性・特殊性について認識を深める、といった作業は、所期の構想からかなりの遅れをとっている。 次年度は、研究組織を一部再編成するとともに、さまざまな時代・地域の事例研究をつきあわせる作業を進め、綜合的な研究をおこなうための考察の枠組みを構築していくことに努めなければならない。それに伴って、必要な資料収集のいっそうの充実をはかる必要があることは、申すまでもない。
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