研究課題/領域番号 |
12410123
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
松本 道介 中央大学, 文学部, 教授 (70055143)
|
研究分担者 |
野口 薫 中央大学, 文学部, 教授 (90102889)
前野 光弘 中央大学, 文学部, 教授 (50055183)
五十嵐 敏夫 中央大学, 文学部, 教授 (60055093)
高橋 慎也 中央大学, 文学部, 助教授 (60171493)
三冨 明 中央大学, 文学部, 教授 (80157560)
|
キーワード | 日独文化交流史 / 日欧文化交流史 / 文化交流史 |
研究概要 |
本年度は以下の点を中心として研究を進めた。 ○研究環境の整備:言語、画像、音声から成るデータベースを作成するために必要なコンピューター環境を整備した。 ○データベースの作成:1970年代から現在に至るまでの日独文化交流を中心としたデータベースを作成した。また日本で受容されたドイツのポピュラー音楽に関するデータベースも同時に作成した。 ○研究会の開催:研究員による研究発表を定期的に行った。本年度は特に、日独音楽交流史、日独演劇交流史、日独絵画交流史に関する研究発表を中心として進めていった。 ○ドイツの研究者との共同作業:ドイツにおける日本文化受容に関して、ボン大学日本学研究所のパンツァー教授と共同研究を行った。 本年度に明らかになった研究成果としては以下の点が挙げられる。 ○19世紀のいわゆる「日本趣味」の流行に伴い、日本の大衆演劇と大衆音楽がヨーロッパのオペラにも影響を与えていること。 ○ヨーロッパのオペラが江戸時代末期に長崎で初演され、その後の日本のオペラ史の出発点となったこと。 ○19世紀末から20世紀初頭の「日本趣味」流行が、大衆文化のレベルにも広がりを見せていたこと。これは特に、「日本絵葉書」の流行という形で確認できること。
|