研究課題/領域番号 |
12410129
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 神戸松蔭女子学院大学 |
研究代表者 |
西垣内 泰介 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40164545)
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研究分担者 |
松田 謙次郎 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 助教授 (40263636)
郡司 隆男 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (10158892)
JOSEPH Emonds 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (60330429)
PHILIP Spaelti 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 講師 (60309440)
松井 理直 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 助教授 (00273714)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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キーワード | 制約 / インターフェース / 量化 / 言語習得 / コーパス / 最適性 / 言語変異 / 論理形式 |
研究概要 |
1960年代以降の英語の統語論的研究などを契機として、言語の制約についての理論的研究が飛躍的に発展し、その後、世界の様々な言語を対象とした、制約の普遍的側面と個別言語における特定的現象に対する理解が深まってきている。 制約を中心とした言語研究は、文法と意味の関連領域を通して人間の言語と思考・概念構造の間のつながりを明らかにすることであるが、音声・音韻の研究においても、言語能力と言語運用(人間の調音・認識的メカニズム)との接点(インターフェース)を究明するという方向にある。また、それらを基盤として、人間の言語の様々な側面に光を当てることにつながり、子どもの言語獲得の問題、言語間、方言間の変異というような問題との相互関連性の研究が注目されている。 本研究は、そのような普遍的な制約に関する理論的な研究が、従来、各言語モジュール(統語論・意味論・音韻論など)ごとに個別的に研究されてきており、それらの間の相互作用(インターフェース)がほとんど考慮されてきていない点に鑑み、さまざまな言語的制約間のインターフェース(接点/相互作用)の問題としてとらえ、実験的に検証することを目的とした。 例えば、理論的にはある種の島の制約の違反とされる発話も、実際にはしばしば存在することに注目し、コーパスデータから実例を収集するとともに、言語心理学的実験によって、制約の違反の心理的実在性を確かめ、統語論・意味論モジュールの制約と言語運用の間の相互作用を究明することを試みた。
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