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2001 年度 実績報告書

構造調整下におけるネオ・ポピュリズムの比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 12420021
研究機関神戸大学

研究代表者

片山 裕  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10144403)

研究分担者 松下 洋  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (60065464)
内田 康雄  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (90146556)
上野 宏  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10324906)
高橋 基樹  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (30273808)
本台 進  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (70138569)
キーワードネオ・ポピュリズム / 構造調整 / 新自由主義 / グローバリゼーション / 発展途上国 / 民主化 / 労働市場の柔軟化 / 地域統合
研究概要

第2年度である本年の昨年同様、次の3つの柱から成り立つ。(1)既存理論の批判的検討と分析枠組の修正。(2)新たな分析枠組みによるフィールドワークの実施。(3)各国・地域の民営化を中心とした構造調整政策の全体像の把握
(1)年度第1四半世紀中に、昨年度に引き続き文献収集を続けると同時に、それらの批判的検討を経て、分析枠組の修正を行った。本年度の現地調査に向けた戦略策定のための全体会議を開いた。同時に、各人は担当地域および関連国際機関における文献収集も行った。収集した文献は新聞、雑誌、議会での演説討論等の議事録、外交の場での意見表明、その他政治リーダーの言動の記録などである。
(2)第2四半期に、各担当者は事例研究を実施した。片山はフィリピンにおける2000年末から2001年初めのエストラーダ大統領弾劾裁判から「エドサ革命II」に至る一連の政変劇野中で明らかになった政治とビジネスとの関わりについて現地調査を行い、その成果を国際会議で発表した。松下は、前年度に引き続きアルゼンチンにおいて新自由主義政策の下で生まれつつある新自由主義政策の下で生まれつつある新しい政労関係を調査分析した。上野はモンゴルでの構造調整についてヒアリングを実施し、世界銀行、OECDなどの国際機関関係者との意見交換を行なった。本台はハンガリーの民営化、そして内田は前年度に引き続き南アフリカ保健医療の民間部門の改革と公的医療部門の効率化促進に関する現地調査した。高橋はサブサハラ・アフリカ全体の構造調整政策の比較分析を、アフリカ開発銀行関係者との意見交換を通じて実施する。
(3)年度第3四半期に、上記の文献研究と現地調査に基づき、新しいポピュリズムと旧いポピュリズムとの間の比較検討を、国内での研究会を数回開くことによって実施した。
(4)年度第4四半期に各担当者は最終報告を行い、これを踏まえ、最終年度の研究調査と取りまとめに向けての戦略を練った。

  • 研究成果

    (22件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (22件)

  • [文献書誌] 片山 裕: "エストラーダ大統領の去就"世界. 2月号. 178-179 (2001)

  • [文献書誌] 上野 宏: "Assessing Transition Policies : the Case of Mongolia"国際協力論集. 8・1. 127-168 (2000)

  • [文献書誌] 上野 宏: "プロジェクト評価の理論及び今後の課題"国際開発研究. 10・2. 17-48 (2001)

  • [文献書誌] 上野 宏: "政策工学試論:政策形成、政策評価及び行動決定"日本評価学会第1回全国大会発表要旨論集. 181-188 (2001)

  • [文献書誌] 上野 宏: "第3章. モンゴルにおける知的支援の取り組み:"モンゴル市場経済化支援調査"から"知的支援のあり方"への示唆"我が国経済協力における「知的体系」を踏まえた政策支援のあり方に関する調査報告書. 51-67 (2001)

  • [文献書誌] 内田 康雄: "プロジェクト型援助の増殖とセクター資源の拡散"国民経済雑誌. 182・3. 15-25 (2000)

  • [文献書誌] 松下 洋: "グローバリゼーションとラテンアメリカ:アルゼンチンにおける新自由主義・民主主義・地域統合の関連を中心として"東京大学アメリカ太平洋研究. 1巻. (2002)

  • [文献書誌] 松下 洋: "アルゼンチンにおける第二世代改革としての労働改革:ネオ・ポピュリズム型改革の限界"国際金融情報センター『中南米における90年代の構造改革の成果と課題』. 2月. 65-81 (2001)

  • [文献書誌] 松下 洋: "Los limites del neopopulismo en el gobierno de Menem"Paper presented to the X Congress of the Federacion Internacional de Estudios sobre America Latina y el Caribe. 6月26日. (2001)

  • [文献書誌] 本台 進: "ポーランドにおける農地生産性と農業資産庁所有地価格"国際協力研究. 8・2. 49-66 (2000)

  • [文献書誌] 本台 進: "製造業における従業者数の変化と企業規模別資本生産性:インドネシア、中国、日本の三カ国比較"国民経済雑誌. 183・2. 33-49 (2001)

  • [文献書誌] 高橋 基樹: "アフリカ型オランダ病と構造調整:ザンビアの事例から"国民経済雑誌. 182・5. 31-55 (2000)

  • [文献書誌] 高橋 基樹: "アフリカ開発におけるセクター・プログラムの展開:その日本にとっての意義と問題点"国際農林業協力. 23・2. 2-10 (2000)

  • [文献書誌] 高橋 基樹: "アフリカにおけるセクター・プログラム:貧困削減に向けた開発パートナーシップ"国際協力研究. 17・2. 9-19 (2001)

  • [文献書誌] 高橋 基樹: "収奪国家論批判:サブサハラ・アフリカにおける経済開発に向けて(2)"国際協力論集. 9・1. 93-122 (2001)

  • [文献書誌] 高橋 基樹: "The Creation of the Developmental States : Arguments and the Reality in Africa"Rewriting Africa : Toward Renaissance or Collapse?. 59-77 (2001)

  • [文献書誌] 片山 裕: "現代フィリピンを知るための60章"明石書店. 303 (2001)

  • [文献書誌] 片山 裕: "海外ひとづくりハンドブック:フィリピン"海外職業訓練協会. 154 (2001)

  • [文献書誌] 内田 康雄: "Japan's Population Assistance : Constraints and Opportunities"Population Reference Bureau. 32 (2000)

  • [文献書誌] 高橋 基樹: "アフリカにおける開発パートナーシップ:セクタープログラムを中心に(Partnership for Development in Africa through Sector Program:和英併載)"国際協力事業団国際協力総合研究所. 66 (2001)

  • [文献書誌] 水口 憲人ほか編(片山裕): "変化をどう説明するか:地方自治編"木鐸社. 23 (2001)

  • [文献書誌] 佐藤 誠編著(内田康雄): "社会開発論-南北共生のパラダイム-"有信堂. 196 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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