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2002 年度 研究成果報告書概要

国際経済統合の比較制度分析-ヨーロッパ統合の経験と東アジア経済圏の展望

研究課題

研究課題/領域番号 12430003
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済理論
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

井上 泰夫  名古屋市立大学, 経済学研究科, 教授 (80160000)

研究分担者 平野 泰朗  福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (20165195)
花田 昌宣  熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30271456)
勝俣 誠  明治学院大学, 国際関係学部, 教授 (70204443)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワード経済統合 / レギュラシオン / 東アジア / Eu
研究概要

本研究は、3年間に及ぶ国際的な共同研究の成果であり、レギュラシオン・アプローチにもとづいて経済統合の進展をEUと東アジアについて国際比較することができた。同アプローチに依拠することによって、従来の決定主義的な歴史ないし現実把握を避けることができたし、また、事実の単なる後追いでもないような、リアルタイムにおける現状分析を行うことができた。第1に、EUと東アジアにおける経済統合はまったく異なる経済統合のパターンであることが明らかにされた。EUでは制度的、政治的な主導性が先行したのに対して、東アジアでは制度的枠組みよりも国際分業の展開が先行している。とはいえ、EUの経験からわれわれはたとえば現実的な共通為替レジームへの移行をめぐって現実的な教訓を引き出すことができる。第2に、経済統合は国家からの一定の権限の委譲を含むが、国家の役割が単純に弱まるわけではない。むしろ、従来の国家の機能が再編成されることが重要である。最後に、経済統合にともなう社会的、経済的にさまざまな側面についても分析の成果をあげることができた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 井上泰夫: "ユーロの現状と仮題-レギュラシオン理論の観点から"南山大学ヨーロッパ研究センター報. 6. 3-12 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 井上泰夫: "現代ヨーロッパと第3の経済システムの模索-レギュラシオン理論と現代"南山大学ヨーロッパ研究センター報. 8. 21-30 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 井上泰夫: "主権貨幣とは何か"環. 3. 81-83 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 井上泰夫: "成長体制とエコロジー-現代ヨーロッパを中心にして"環境ホルモン. 2. 206-217 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 勝俣 誠: "グローバル化の中のアジアの問題"国際問題. 499. 35-51 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 勝俣 誠: "グローバル化と南北問題"開発学研究. 13. 21-29 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.Inoue., & T.Yamada.: "Japan demythologizing regulation"R.Boyer., & Y.Saillard., Regulation Theory: the state of the art, Routledge. 260-266 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y.Hirano., & M.Hanada.: "Industrial Welfare and Company-ist regulation: an eroding complementarity"R.Boyer., & T.Yamada., Japanese Capitalism in Crisis, Routledge. 87-103 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2004-04-14  

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