研究課題/領域番号 |
12430028
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
上田 義朗 流通科学大学, 情報学部, 教授 (80203454)
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研究分担者 |
高橋 由明 中央大学, 商学部, 教授 (10055212)
辻 美代 流通科学大学, 商学部, 助教授 (30309489)
上田 曜子 流通科学大学, 商学部, 教授 (20223472)
李 鎮榮 名桜大学, 国際学部, 助教授 (30269170)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | ベトナム / 日本企業 / 韓国企業 / 比較研究 / 国営企業 / 経営 / 人的資源管理 / 海外直接投資 |
研究概要 |
本研究は、2000年〜2002年のベトナム(ハノイ・ホーチミン市・ダナン市)における製造企業22社(日系企業11社・韓国系企業4社・国営企業7社)に対してインタビューとアンケート調査の結果に基づいている。アンケート回答者数は3,645名である。その縦横集計の分析の結果、主に次のことが明らかになった。 (1)ベトナム人労働者は高い賃金よりも働きがいを求めている。(2)特にその傾向は国営企業に強い。(3)会社を選択する基準として高い賃金を指摘するベトナム人労働者は韓国系企業に比較的多い。(4)自宅に近い会社を選択基準にする女性は男性の2倍以上である。(5)ハノイにおける国営企業では男性よりも女性が強く働きがいのある会社を選択する。(6)賃金が高いということに対して敏感に反応する労働者が多い企業は、ヴィフォンエースコック・VIETHAN・スミハネル・ハイハコトブキ・JUKIといった日系・韓国系企業が上位を占める。(7)やり甲斐のある仕事や働きがいのある会社を求める労働者が多い企業は、マブチモーター・HAGASCO(ハノイの国営企業)・ハイハコトブキ・松下電器・ワコールである。(8)ホーチミン市に比べてハノイの労働者の方が夜間学校に通学している労働者は相対的に多い。(9)勤務している会社に満足している会社の順位は、富士通コンピュータ・ VIETTIEN(ホーチミン市国営企業)・松下電器・HATIBA(ダナンの国営企業)・ワコールの順位となる。(10)ベトナム人の「仕事より家族を優先させる」態度は明示されなかった。(11)ベトナム人労働者は一般に国有企業で働くことを希望している。(12)ホンダベトナムの労働者はその「高い権威」に満足している。このことはホンダの高いブランド力を明示している。 今後、より詳細な個別企業の調査が課題となる。
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