研究分担者 |
赤石 雅弘 甲南大学, 経営学部, 教授 (70034874)
生駒 道広 四国大学, 経営情報学部, 教授 (10031840)
後藤 幸男 追手門学院大学, 学長 (50047445)
福田 司文 流通科学大学, 商学部, 教授 (80181270)
榊原 茂樹 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (10030719)
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研究概要 |
研究期間の最終年として当初設定したテーマに沿って研究をまとめることに,力を集中した.これまでの研究の進展によって当初の設定した課題とは若干異なった方向に進展した研究もあるが,各研究者間で連絡を密にとって最終的には個人の論文あるいは2人の共同論文として研究成果をまとめることができた.この研究の成果は,次年度の出版助成金が得られれば,中央経済社より『資本市場とコーポレート・ガバナンス』(仮題)として2003年度に出版予定である.内容は11章から構成され,「中・東欧におけるベンチャー・キャピタルの動向」,「資本市場,コーポレート・ガバナンス,ディシプリン・メカニズム」,「企業財務のグローバリゼーション下におけるCFOの役割」,「年金基金の株主行動主義とコーポレートガバナンス」,「日本的企業とベンチャービジネス」,「我が国株式時価発行移行過程におけるコーポレート・ガバナンス」,「ドイツ法人税制改革の経営経済学的考察」,「アメリカ型コーポレート・ガバナンスとイノベーション」,「新規株式公開について」,「株式交換と市場における裁定行動」,「日韓先物市場における最適ヘッジ比率の比較」の各研究成果を集成させたものである.見学してきた企業等現状を参考にし,理論と実証的な側面を整理し,今後のあるべき方向に対して検討を加えようとするものである. このような成果をまとめる作業と平行して,研究メンバー全員で2回つの調査旅行を行った.一つは山口県のトクヤマ・徳山製造所,森板金製作所を訪問し,経営状況や生産工場を見学し,有益な意見交換を行った.もう一つは,ベンチャーリンクの代表取締役会長兼CEOの小林忠嗣氏を訪問し,ベンチャーリンクのビジネスモデルの今後について多くの意見交換を行ったことである.それぞれに,間接的に我々の研究にきわめて有意義なものであった.
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