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2001 年度 実績報告書

ループ空間のド・ラム理論と量子位相不変量

研究課題

研究課題/領域番号 12440014
研究機関東京大学

研究代表者

河野 俊丈  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (80144111)

研究分担者 村上 順  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90157751)
森田 茂之  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (70011674)
キーワード点の配置空間 / ループ空間 / 有限型位相不変量 / バー複体 / 反復積分
研究概要

点の配置の空間のループ空間と有限型位相不変量との関連について研究した。F.CohenとS.Gitlerによるループ空間に関する研究に動機づけられて、組みひものVassiliev不変量の空間は、3次元空間内の互いに異なる点の配置の空間のループ空間のコホモロジーと同型であることを示した。より正確には、上のループ空間のコホモロジーは、Vassiliev不変量のウェイト系と対応していて、位相不変量は、組みひもから構成される、ループ空間のあるホモロジー類とのベアリングによって与えられる。さらに、一般に、従来グラフの空間に値をとるものとして定式化されてきた、有限型位相不変量に対して、これを、点の配置の空間のループ空間のホモロジー類としてとらえるという新たな視点を展開した。曲面上のコード図の代数と、Fuchs群の作用に関する複素上半平面の軌道配置空間のループ空間のホモロジーとの関係を明らかにした。
一方、組みひものVassiliev不変量の空間はループのホモトピー類のみのよる対数微分形式の、K.T.Chenの意味の反復積分全体としてもとらえることができる。これは、複素平面の点の配置の空間のループ空間に付随して得られるbar複体の0次のコホモロジーと同型である。この方法を、複素超平面アレンジメントの補空間に一般化して、そのbar複体の構造についての具体的な記述を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 河野 俊丈: "Vassiliev invariants of braids and iterated integrals"Advanced shudies in Pure Mathematics. 27. 157-168 (2000)

  • [文献書誌] 河野 俊丈: "Bar complex of the Onlik-Solomon algebra"Topology and its Applications. 118. 147-157 (2002)

  • [文献書誌] 森田 茂之: "Structure of the mapping class groups of surfaces"Geometry and Topology Monographs. 2. 349-406 (1999)

  • [文献書誌] 村上 順: "On an algorithm to derermine the geometric structure of a 3-manifold from its simplicial deconposed"Topology and Computers 2000. 59-62 (2001)

  • [文献書誌] 河野 俊丈: "Conformal Field Theory and Topology"American Mathematical Society. 184 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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