研究分担者 |
高野 恭一 神戸大学, 理学部, 教授 (10011678)
神本 丈 九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (90301374)
吉田 正章 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (30030787)
木村 弘信 熊本大学, 理学部, 教授 (40161575)
上村 豊 東京水産大学, 水産学部, 教授 (50134854)
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研究概要 |
1.パンルヴェ方程式の研究:岩崎克則(代表者)はパンルヴェ第VI方程式をシンプレクティック幾何学の見地から研究する新たな視点を導入した.また齋藤政彦(神戸大)稲場道明(九大)とベクトル束のモジュライ理論の見地からの共同研究を開始した.岩崎は非線型モノドロミーをモジュラー群の複素3次曲面への作用として表現する速報論文を印刷公表した.岩崎克則(代表者)梶原健司(分担者)中村俊哉(岩崎の学生)はパンルヴェ第II程式の有理解の母関数とエアリー関数の関係を明らかにする論文を印刷公表した.高野恭一(分担者)は野海正俊,山田泰彦(神戸大)と共同でパンルヴェ方程式の初期値空間をベックルント変換を使って再構成した.尚,今年度は九大においてパンルヴェ方程式関係の小研究会を活発に開いた.その目的で,竹縄知之,Davide Guzzetti,寺島ひとみ,河井真吾,Marta Mazzocco,津田照久等を招聘した. 2.捩れコホモロジー群と超幾何関数の研究:岩崎克則(代表者)は孤立特異点に付随する捩れコホモロジー群の双対定理の論文を印刷公表した.木村弘信(熊本大)は以前に岩崎(代表者)と松本圭司(北大)が得ていた一般エアリー関数に対する捩れ交点理論をベロネーゼ配置の場合に一般化した.神本丈(分担者)はベルグマン核の漸近展開をニュートン図形を用いて構成するという新しい手法を開発した. 3.多面体調和関数の研究:岩崎克則(代表者)は例外型正多面体に対する多面体調和関数を完全に決定した松本圭司(北大)験馬厚文との共著論文を印刷公表した. 4.ウイナー・ホップ方程式と逆分岐問題の研究:上村豊(分担者)は岩崎克則(代表者)との共同研究の成果であるウイナー・ホップ型積分方程式の数理生態学への応用をハイデルベルグで開催された国際研究集会で発表した.
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