研究課題/領域番号 |
12440052
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川良 公明 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50292834)
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研究分担者 |
芝井 広 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70154234)
田中 培生 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70188340)
吉井 譲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00158388)
辻本 拓司 国立天文台, 位置天文学研究系, 助手 (10270456)
中島 紀 国立天文台, 光学赤外線天文学観測システム研究系, 助手 (20300709)
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キーワード | クエーサー / 銀河 / 赤外線 / 星形成 / 銀河進化 / 宇宙論 |
研究概要 |
本研究は、クエーサーのFeII/MgII輝線比の測定による宇宙論研究と遠赤外線源による銀河形成進化の研究を行うことを目的とするものである。この目的を達成するために、南天CCDサーベイを行い、高赤方偏移クエーサーを探索する。同時に本サーベイで得られたデータをアーカイブに蓄積して、ASTRO-F全天サーベイで検出される遠赤外線源の同定の基盤を整備する。 本研究の進行状況と成果は次の通りである。 1CCDカメラは、制御回路に問題があり、現在改良中である。このためCCDサーベイを実施するに至っていない。2001年4-5月に試験観測を行う予定にしている。 2上記の理由のために、CCDサーベイのデータをアーカイブに蓄積する段階に至っていない。そのため、遠赤外線源による銀河形成進化の研究として、我々がISOで発見した遠赤外線源データの解析や追求観測にウエートを置くことになった。その結果、赤方偏移z〜0.5の時代における星形成活動は現在の百倍にも達していたことが明らかになった。また、クエーサーに関する限り、高赤方偏移における赤外放射の超過の証拠は得られなかった。 3クエーサーの母銀河が形成されてから現在に至るまでの鉄とマグネシウムの存在比について、理論モデルを構築した。低赤方偏移クエーサーの紫外線から可視光までのスペクトルを取得し、上記理論モデルと比較した。理論モデルに比べ、観測値の分散が大きいのが特徴である。 4雲監視装置を含む天文気象監視装置を設計製作し、現在テストを行っている。
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