研究課題/領域番号 |
12440079
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
寺内 正己 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (30192652)
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研究分担者 |
齋藤 晃 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (50292280)
津田 健治 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (00241274)
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キーワード | 軟X線分光 / 電子顕微鏡 / cubic BN / wurtzite BN / 価電子状態密度分布 / 局所領域 |
研究概要 |
1.分光器の改造により、問題点(CCDの位置調整範囲の拡大、回折格子の傾斜を調節できるようにする)を分光器の改造により解決した。また、測定エネルギー領域の異なる回折格子が装着できるように改造し、60-1200eVのエネルギー範囲が分析できるようになった。 2.微弱信号をS/N良く検出するためにはCCDの暗電流をより低く押さえる液体窒素冷却装置を導入した。その結果、これまでよりも長時間測定が可能となり、スペクトルのSNを向上させることができた。 3.Cubic BN、hexagonal BNの内殻発光スペクトルの測定を行い、BNのそれぞれの結合様式の違いに基づく価電子状態密度分布の違いの検出に成功した。また、単結晶wurtzite BNの価電子状態密度分布の測定に初めて成功した。そして、同じsp3結合だけからなるcubic BNの結果と比較し、周期性の違いに起因すると思われる差異をみいだした。
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