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2001 年度 実績報告書

マリアナトラフの拡大プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12440116
研究機関神戸大学

研究代表者

島 伸和  神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 助教授 (30270862)

研究分担者 山崎 俊嗣  産業技術総合研究所, 主任研究員・客員助教授
兵頭 政幸  神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 教授 (60183919)
キーワードマリアナトラフ / 背弧海盆 / 海洋底拡大 / 海底電位差磁力計
研究概要

1.マリアナトラフをターゲットにした3つの航海で得られた海底地形、重力、地磁気データの解析により、明らかにしたマリアナトラフの拡大様式に関する結果を、地球惑星科学関連学会での発表により公表した.現在、国際雑誌への投稿準備中である.
2.平成12年度に引き続き海底電位差磁力計(以下、OBEM)の開発を行なった.瀬戸内海での海域テストをおこない、必要な改造を経て、これを完成させた.これにより比較的安価なOBEMを実用化することができた.このOBEMを新規に1台作製した.
3.開発した電位差測定用電極は、陸上でのテストでは良好な結果を得たが、海域でのデータには原因不明のスパイク上のノイズがランダムに発生するという結果になった.本番での観測に備え、ウッズホール海洋研が開発している電極を採用することにし、今回の観測に必要な数の電極を、現地で共同研究として作製した.
4.海洋科学センター深海研究部による研究船「よこすか」を使ったマリアナ海域での航海の実施計画を立てて、9月25日〜10月15日の日程でYK01-11航海を実施した.この航海で、中部マリアナトラフの拡大軸付近に本研究で準備した4台のOBEMを設置した.さらに、沈む込む太平洋プレート、前弧、火山フロント等の場所に、東大地震研所有のOBEM6台を設置した.これらのOBEMは、現在自然電磁場変動の観測を行なっている.これらの機材の回収は、来年度に予定している.
5.同じ航海において、海上における地球物理調査も実施した.さらに広域のデータを取得しており、このデータの解析も始めている.
6.設備備品費と消耗品費は、主に、OBEMの改造、新規の1台、およびOBEMによる観測のための消耗品に使用した.研究調査旅費は、YK01-11航海に参加、ウッズホール海洋研での電極作製等に使った.また、残りの経費を使って解析等に必要な計算機環境の充実を図った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masuda, H.: "Bathymetry and Hydrothermal activities in the southern Mariana Trough -reconnaissance results of YK-99-11"JAMSTEC J. Deep Sea Res.. 10. 265-273 (2001)

  • [文献書誌] Baba, K.: "A new technique for the incorporation of seafloor topography in electromagnetic modeling"Geophysical Journal International. (in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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