研究課題/領域番号 |
12440226
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
杉浦 昌弘 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (80027044)
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研究分担者 |
櫻井 宣彦 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 講師 (00255233)
森山 昭彦 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (50145744)
谷本 英一 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (90080283)
小保方 潤一 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (50185667)
續 伯彦 愛知学院大学, 情報社会政策学部, 教授 (60064896)
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キーワード | 葉緑体 / タバコ / シス配列 / 翻訳 / RNAエディティング / mRNA / Shine-Dalgarno配列 / in vitro系 |
研究概要 |
(1)翻訳シス配列とトランス因子の解析 タバコ葉緑体の30種のmRNAは、Shine-Dalgarno配列が無く、代わりに特異的な蛋白因子が翻訳開始に必要である。我々の開発したin vitro翻訳系を用いてATP合成酵素サブユニットβのmRNAのシス配列を同定した.ついで,Shine-Dalgarno様の配列をもつリボソームタンパクS2のmRNAのシス配列を調べたところ,Shine-Dalgarno様配列が阻害的に働くことを見出した。このShine-Dalgarno配列を含む10ヌクレオチド領域が阻害しており、この領域を欠失または変異すると翻訳活性は約20倍に上昇することを示した。さらに葉緑体内では、この領域にトランス因子が結合することを明らかにした。 (2)RNAエディティング因子の単離と解析 我々が開発した葉緑体RNAエディティング系を用いて、タバコ葉緑体のpsbE mRNAのシス配列を上流-20から-6ヌクレオチドの領域と決定した。シス配列の中央のヌクレオチドをP32で標識したmRNAを用いてUVクロスリンキング法で部位決定因子を同定し、56kDaのタンパク質であることを示した。この単離を各種クロマトグラフ法や沈殿法で進めているが,すぐ活性が無くなり,困難を極めている。一方、petB mRNAのシス配列の決定を進め、トランス因子の同定も同様の方法で行う予備実験をした。
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