研究課題
紫外光による光合成阻害とその防御ハンガリー科学アカデミー、Hideg博士を福山大学に招聘し、紫外光・強光による一重項酸素分子(^1O_2)の葉緑体での発生について共同研究を行った。共焦点レーザー顕微鏡、Hideg博士の開発した^1O_2放出蛍光試薬を用い、初めて生葉で^1O_2が光によって生成していることを解明した。強光下でのWater-Waterサイクル光呼吸による過剰電子処理機構を持たないC_4植物トウモロコシについて、CO_2吸収とクロロフィル蛍光の測定によってW-Wサイクルの寄与を定量化しようとしている。また、W-Wサイクルの寄与の大きいと考えられるサンゴの褐虫藻について、Shick博士との共同研究をモナコの海洋研究所で行っている。強光適応酵素、ゼーター・クリスタリン様タンパク質(P1)の機能P1は強光で発現するが機能は明らかでない。P1を大腸菌で発現させ、精製酵素についてこれがdiamideを含むアゾ化合物を還元するデヒドロゲナーゼであることを解明した。
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