研究課題/領域番号 |
12440240
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
邑田 仁 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90134452)
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研究分担者 |
邑田 裕子 摂南大学, 薬学部, 助手 (20167620)
菅原 敬 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10226425)
梶田 忠 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80301117)
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キーワード | ウマノスズクサ / Aristolochia / 分子系統 / 染色体 / Pararistolochia |
研究概要 |
ウマノスズクサ属(広義)の近代的な意味での系統分類体系を確立することを目的とし、分子系統解析を中心に研究を進め、3年間の研究のとりまとめを行った。1)資料収集:従来、資料が入手できず検討を行っていなかったAristolochia属の数種およびPararistolochia属についてアフリカ産のP.triactinaとオーストラリア産のP.praevenosaを新たに入手した。同時に日本産および台湾産のオオバウマノスズクサ群の多様性を検討するため、日本・台湾各地から資料を収集し、東大植物園および摂南大学薬学部植物園で栽培して実験に用いた。2)系統解析:新たに入手した種類についてmatK遺伝子主要部分の解析を行い、従来得られている結果と合わせて合計57種について系統解析を行った。この結果、ウマノスズクサ亜属とオオバウマノスズクサ亜属はそれぞれ単系統にまとまったが、Pararistolochia属はウマノスズクサ亜属の姉妹群となった。従って、Pararistolochiaを独立属とみる見解は支持されなかった。また、遺伝子主要部分の解析群のmatK遺伝子主要部分についてハプロタイプ解析と系統解析を行った。この結果、この群に多数のハプロタイプが見いだされ、大きく二つの系統にまとまること、オオバウマノスズクサは単系統群ではないことが明らかとなった。3)形態観察:邑田裕子をイギリスに派遣し、エジンバラおよびキューの標本室を利用して外国産標本の形態比較と同定を行った。これらの情報をもとに、Pararistolochia属の系統的位置についての論文を準備中である。また、日本産ウマノスズクサ属の分類を再検討し、Flora of Japanのウマノスズクサ属を執筆した。
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